わが社員(某N氏)の話によれば、その父親は病気もなく、元気で農業を働き続けたが、90歳になり突然亡くなったと言われた。告別式の際、N氏が語った言葉である。
「父親は良く働いた。畑では朝8時から夕方午後4時まで働いた。ところが、 90歳になった途端、畑仕事を止めて、自宅の床に臥せて、食事も全て採らなかった。そして一週間、ちょうど7日目に死にました。水以外、一口も食べなかったことには驚きましたが、私としても「おやじ! 見事な死に様(生き様?),天晴れだ」と言いました」
あの老父が死亡した際、一言も弁解もなかったと聞いている。また、死後に及んで伝言の一言もなかったと聞いている。