高知の旅を書き綴ってきたが、その目玉の一つして設定したのが、初日の「中土佐町久礼」とその日の宿『黒潮本陣』であった。
空港から近くの高木酒造(別項で記す)に立ち寄り、そこからまっすぐ中土佐町久礼に向かった。土佐湾に面する中土佐は「土佐の一本釣りの町」として有名。中でも目指すは、明治時代から地元の台所として愛され続けてきたという『久礼大正町市場』…、われわれは市場の中の食堂で昼食をとろうというわけだ。
ウィークデーの午後一時過ぎということもあり、やや閑散としていたが、30軒ばかりの店が連なり新鮮な魚介が並んでいた。その一軒で鰹やアジなどを注文すると目の前で刺身にしてくれて、向かいの食堂で食べさせてくれる。ちゃんとご飯とみそ汁、おしんこを添えて。
これは美味しかった。筆舌に尽くしがたい、とはこのことであろう。
手ごろな値段で豪華な昼食
新鮮な刺身をたっぷり食べて、近くの漁港から美しい海を眺め、黒潮本陣に向かう。この旅館は久礼港の高台に位置し、和室部屋全11室はすべて太平洋を見下ろす造り。ゆったりとした部屋の内風呂からも海が見える。
有名なのは大風呂と露天風呂で、露天風呂は海水が汲み上げられた「汐湯風呂」。われわれは明るいうちに着いて、自慢の露天風呂にゆっくり浸かりながら太平洋を眺めつくした。夜は地元西岡酒造の純米吟醸「久礼」で、これまた自慢の土佐料理をたっぷりと味わった。
小島の頂上の灯台の灯がともった瞬間!
いすれも宿泊した部屋からの眺望
『鰹乃国の湯宿“黒潮本陣”』
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