高倉健氏に続き菅原文太死が亡くなった。「80を過ぎると男は逝くのね」という周囲の言葉に、あと4か月でその年に達する者としては、背筋に冷たいものが走る思いがあったが、それはさておき……、
菅原氏の、沖縄知事選での応援演説がテレビに流れて、思わず背筋を立てる思いで聞いた。あの朴訥な口調で語った言葉は胸に刺さった。
「政治の任務は二つある。一つは、国民を飢えさせないこと。そして二つは、…これこそ重要なことであるが…、戦争を絶対にしないこと。」
菅原氏の平和希求が、どこから生まれてきたのか私は知らない。やくざ映画で人殺しを演じながら、「このようなことだけは無くしたい」と思い続けたのかもしれない。何よりも、政治の最大の任務が「戦争をしないこと」と言われて、その凄みに、改めて背筋が立った。
アベノミクスは、株高と円安で大企業と一部の金持ちを潤したが、15期連続実質賃金低下や消費傾向低下が示すように「民を飢えさせている」のではないか? また集団的自衛権を閣議決定などで容認するなど「戦争の道を進んでいる」のではないか?
菅原氏は、死して安倍自公政治を糾弾したのではないか?
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現時点で、現下の政治家を思うとき、菅原文太氏のようなことを言える人がどのくらいいるのでしょうね。
「1.民を飢えさせない。2.絶対に戦争をしない」
政治の任務は、それだけでいいのではないですか? スローガンはそれだけにして、そのために何をするか…、詳細なプログラムを立てていけばいい。それだけ……