選挙の顔(麻生首相)が現れて一年近く待たされてようやく選挙が始まった。「うらなり選挙」とでも言うべきか。選挙の顔に生気なく、うらぶれ果ててやぶれかぶれに伝家の宝刀を抜いたという感じだ。抜いた刀は、当然のことながら、竹光にもならぬなまくら刀と言うほかあるまい。
一方の民主党も、一年近く攻め手を欠いて、それどころか党首に次々とほころびが出てくる有様だから、相手に抜かれたのがなまくら刀でよかったと言うべきだろう。本当に真剣を抜かれたらひとたまりも無いところだが、神は慈悲深く、双方にそれぞれふさわしい武器を持たせたのであろう。
ところで国民はそんなのんきなことを言っていられない。
小泉竹中路線で弱肉強食の社会に放りこまれ、大変な数の国民が貧困の中に放り出された。自由な競争の中で企業が伸びれば、そのおこぼれが全国民に施されると言うので信じていたら、施されたのは貧困と諸費用(医療、教育その他もろもろ)の負担増であった。
これだけは何とかしなければならない。何かが間違っているに違いないので、それを見つけ出して、それを正す方向に日本を持っていかなければならない。戦後あれほど苦労して日本を成長させ、世界第二の国まで持ってきたので、もう「働いても食っていけない」というような状況は生じないと思っていた。それが生じているのは、何かが間違っているからだ。
今度の選挙で、その原因だけは見つけ出し、それを少しでも正そうとする方向を探そうと思っている。
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