民主党代表選挙で予想通り菅直人が勝利した。相手が小沢一郎では当然の結果だとも思われるが、それがそう常識どおりには行かず、あの豪腕策士によくぞ勝ったと思わせる面があるところに“政界、つまり永田町の不思議”がある。
私は既に今月1日、「民意を反映しない民主党代表選の不思議」と題してブログを書いた。民意は圧倒的に菅支持(それが積極的支持でないにせよ)にもかかわらず、国会議員はむしろ小沢を支持しているという空気が報じられていたからである。つまり国会議員などいう人種は、国民の意思など無視して、自分の身を守る(つまり選挙で勝つこと)ことだけを考えている人間であることを端的にあらわしていると思えたからだ。
さすがに選挙の結果は、民意に押されて少しは良識が働いたのか、国会議員でも菅氏が勝ったようだ。とはいえわずか6票差では勝ったともいえず、国会議員の非常識はそのまま今後の政治運営に反映されていくのであろう。
情けない議員どもだが、これも国民が選んだのであるから、文句を言ったって天にツバするようなものだ。
まあしかし、総合的には菅氏の大差の勝利で、民主党は何とか面目を保ったといっていいだろう。折角自民党政治に決別をつけた昨年の総選挙であったのに、最も自民党的金権体質の小沢一郎を再び呼び戻すようでは、民主党の将来はなかったであろう。これを契機に真の出直しを進めて欲しい。
不況のど真ん中、日本沈没が叫ばれているような中で、国民不在の党内権力闘争などやったのであるから、明日から心を入れ替えて、国民生活改善の政治に全力を入れて取り組んで欲しい。消去法的とはいえ民意を反映して菅氏が支持されたのであるから、クリーンな、国民の側に立った政治を、自信を持って進めてもらいたい。
それがダメなら直ぐに代わってもらうよう、国民はよく見ているから。
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