普代でスイーツ列車を下りて、これから先はバスと船の旅である。
まず、三陸海岸随一の名勝といわれる「北山崎」に向かう。直通の道路が補修中で、山中を大回りして当日の宿『羅賀荘』の前まで行き、Uターンして北山崎展望台へ。
高い展望台から眼下に見下ろす200mに及ぶ断崖は勇壮であった。ただ、写真などで見て期待が大きかっただけに、遠望するだけでは物足りない感じがあった。その後に訪ねた浄土ヶ浜や碁石海岸が、眼前で見たり小船で岩穴をくぐったりしただけに迫力があり、強い印象が残ったことにもよる。
それはさておき、北山崎のこの地形は、地盤沈下や海面上昇などによるものではなく、地盤隆起、海面低下により出来た隆起海岸と言うことだ。写真で分かるように、断崖絶壁の上は平坦な地形になっているが、これはかつての海底で、それが隆起して今や海上200mにせり上っているのだ。その隆起過程で風雨や津波などで削られ、海岸線の勇壮な絶壁が出来上がったらしい。(以上、展望台にある環境省の掲示板より)
何事も聞いて見なければ分からないものだ。事前に写真を見ていた限りでは、北太平洋の荒波に洗われ続けて出来たもの思っていたが、考えてみれば200mの高さだ。いくら津波だって200m上まで洗うのは無理だろう。
能書きはさておき、下手な写真だが見てもらうほうがいいだろう。
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