五所川原で五能線を降りて、津軽鉄道に乗り換え金木に向かう。津軽鉄道というだけで、太宰治の匂いがしてきた。何と言っても「走れメロス号」というのがいい。カメラを向けると、観光宣伝のお嬢さんがポーズをとってくれた。
津軽鉄道はワンマンカーで車掌もいないが、ここにも観光宣伝のお姐さんは乗っていた。途中の毘沙門駅の名前や佇まいがいいのでカメラを向けていると、傍に来てそのいわれなどを説明してくれた。
「ところで、金木に着いたら昼食をとりたいが、ご推薦の店はないか」と問うと、よくぞ聞いてくれたとばかりに語りだす。それによれば、「麺類なら、金木駅の上に『ぽっぽ屋』というラーメン屋がある。これはおいしい。お寿司なら斜陽館の近くに『奴すし』という店があり、ここの“太巻きすし”を食べろ。ただし、一本とると二人でも食べきれない。半分たのんで二人で食べろ」とのこと。
金木に着くと『奴すし』に直行、早速注文すると見事な太巻きが出てきた。何と言っても魚介類など11品目が巻き込まれており、津軽鉄道のお姐さんの言うとおり半分を注文したが、大きな太巻き4個が出てきて、二人には十分であった。店の雰囲気と言い、イケメン店主の立ち居振る舞いと言い、申し分のない店であった。
太巻きすしの説明をする観光姐さん
見事な太巻きに驚く。美味しかったなあ
『奴すし』のイケメン店主
寿司とともに飲んだ「じょっぱり」も効いていい気分となり、「津軽三味線会館」と「斜陽館」(太宰治記念館)をゆっくりと回った。
斜陽館
あの太巻きには驚きました。美味しさも格別でした。その上、太巻きとは似つかぬイケメン店主のすました顔も懐かしく思い出されます。