日本列島が寒さに震えている。鹿児島、奄美、沖縄も例外ではないようだ。時ならぬ南国の雪は、「初めて雪の降る様を見た」という望外の喜びも与えたようだが。
日本だけではなくアメリカもヨーロッパも大雪に見舞われている。ニューヨークやワシントンの懐かしいスポットが見事な雪化粧をして放映されている。
政治も経済も大荒れだ。政権の中枢を担う甘利大臣の口利き料疑惑辞任で、安倍政権も屋台骨が揺らぎ始めた。後を絶たない政治と金の問題は、どこまで奥深いか想像もつかない。金儲けのネタを権力に求める者、そして権力は、それらの者たちが提供する金の力で権力を維持する…、今の政治が続く限り政治とカネの問題が解決されることはないだろう。
日銀も異常だ。しゃにむに2%の物価上昇を実現しようと「マイナス金利」なる策に出た。マイナス金利というのは、今までは「預金をしたら利息が付いていた」が、「預金をしたら利息を払わなければならない」ということだ。そんなことまでして2%目標を実現したいというのか? そもそも、2%の物価高など国のため、国民のためになるのか?
年明けから平安を祈ってきたが、政治も、経済も大荒れだ。異常寒波の自然現象が加わって、身も心も寒さに震える。
しかし、その寒さの中でわが家の紅梅は満開だ。庭の片隅の沈丁花も、既に芽吹いている。気が付けばあと5日で立春だ。やはり自然は正常に動いているのだ。夜明け前が一番暗く、春を迎える直前が一番寒いのだ。心を強く持って春を迎えよう。