毎朝、NHKの連ドラ「カーネーション」を見て、それに励まされて起きる。主人公の小原糸子は、大正末期に生まれ昭和を生き抜き平成18年まで92歳を生きたデザイナーで、加えてコシノヒロコ、ジュンコ、ミチコという世界的デザイナー3姉妹を育て上げた小篠綾子をモデルにしているだけに、その生きざまと数々の言葉は迫力がある。
今朝は、88歳で現役デザイナーの小原糸子が、末期のガン患者を励ますシーンがあったが、「…年寄りが元気に生きてる姿が周囲に勇気を与える。100歳の年寄りが走ってみなさい。みんな奇跡と思う。その奇跡を起こせるのはその年寄りしかいない。ガン患者が笑うのを観たら、みんな勇気を得る。その勇気を与えることができるのは末期ガン患者しかいない」というような意味のことを言っていた。これまた92歳を生きぬいた小篠綾子がモデルであるだけに説得力があった。
また、70才代のおばあちゃんを「まあ、女学生みたいなものだ」と呼んでいた。それが何のイヤ味もなく響く。私も来月で77歳の喜寿を迎える。糸子さんの前に出れば「高校生みたいなものだ」と言われるだろう。
実は5月に、郷里臼杵で高校同窓生の「喜寿同窓会」が開かれる。この年の同窓会となると病気と死ぬ話ばかりが続くが、今度の同窓会ばかりは、本当の高校時代に立ち返った思いでみんなに接したいものだ。