今年は随分長く桜の花を楽しんだ。
4月3日、九州に旅立つ朝、松沢病院の桜が満開であったことは既に書いたが、一週間経った10日も十分に鑑賞に堪える咲きっぷりであった。その間臼杵、杵築、日出と桜漬けであった。特に杵築、日出、それに大分空港への何キロにも及ぶアプローチの桜は満開であった。
10日は桜上水の義兄の家を訪ねたが、盛りは過ぎていたが「上水」の上の桜は花吹雪を散らして綺麗であった。満開を迎えた桜は、その直後から寒さに襲われ、どうしてよいか分からず一週間から10日間咲き続けてきたのであろう。
しかしさすがに昨日の雨で消えてしまったことだろう。代わりに、庭のハナミズキが一斉に芽吹いた。黄緑の柔らかい新芽が、あっと言う間に開いてきた。季節は確実に移っていく。不況と事件の相次ぐ世相を和らげるように、神は桜の期間を少し長く与えてくれたが、「もう、このくらいでよいだろう」と言っているのかもしれない。
春はまた、入社、入学、転勤、異動、そして昇進の季節。昨夜は、前の会社のU氏が部長に昇格したと言うので、当時の仲間4名でお祝い会をやった。私より10歳下が一人、20歳下が二人(そのうちの一人が昇進)、齢は違うが同級のように昔を懐かしんで話が弾んだ。同時に酒も飲みすぎたが。
やはり春は最高のシーズンである。