analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ATTゲイン調整

2021-10-27 10:53:27 | CfD-4 (オートバランス)

ラインアンプとATTボックスにしてた時は100kΩの可変抵抗を使ってたのだが、調整の具合は良かった。

それを30kΩのアッテネーターに交換したら、小音量の調節が大雑把になった。

前回NFBを外したので少し音が大きくなった。

一ノッチじゃ音が小さく、二ノッチにすると途端に音が大きくなるので夜は鳴らしにくい。

 

抵抗を噛まして小さくできないか?

信号側に抵抗を噛ますのだが、セレクターなどは使いたくない。

入力ジャックとセレクター間にしよう。

追加する抵抗値は20kΩにすれば50kΩになる。

抵抗値は倍までは行かなくても、音量は半分くらいになってくれれば良いのだが。

これで音出ししてみた。

全く小さくなってない。

なんで?

 

 

幸い手元にこのアッテネーターの回路図が有る。

1MΩ?抵抗値が何かおかしい。

計算してみたら、30kΩ(56kΩと65kΩのパラ)は常時接続して、これに色々な抵抗値の物をパラって抵抗値を下げている。

へえ、今の今まで知らなかった。

切替の接点は3パラだが、それでも極力信号を通さないようにしてるんだ。

多分これを設計したのは金子英男と言う人だ。

こだわりが凄い。

 

 

さて、なんで音量下がらない?

 

減衰が一番大きい時はこうなる。

 

 

一ノッチ上げるとこうなる。

 

 

簡略するとこうなる。

 

 

減衰が小さい時はこうなる。

はて、なんか問題有るの?

 

 

 

前から気になってた減衰量の計算をしてみようか。

抵抗値はいったいどうやって計算するのか?

幸い30kΩATTの最大減衰量は80dBとある。

入力に1Vacを入れ、各抵抗の電圧を計算する。

計算式は20Log10(電圧比)に依る。

30kΩの場合、80dBになったので計算は合ってると思う。

試しに20kΩを追加した場合の最大減衰量は、84dB。これってあまり変わってないのか?

因みに100kΩの減衰量ってどのくらいになるのか?やってみたら90dBになった。

10dBも下げてやらないといけないのか。

 

 

ならば20kΩを100kΩに交換してみよう。

デールの巻線を使ってたが、どうせ必要悪なので同じデールの金属被膜にした。

これで鳴らしたら、やっと音が小さくなった。

前の二ノッチの音量が四ノッチになった。

もっと大きな抵抗でも良いな。

真空管アンプのプリには250kΩ(-98dB)なんてのを使うことが有る。

この位にしても良いかもしれない。

 

抵抗を探したら、高抵抗のものはほとんどカーボンだ。

入力1はA&Bの300kΩにした。DMM測定では350kΩ位に上がってる。使う予定が無いのでこれにしてみる。フォノ用。

入力2はRMGの1/2W240kΩ。CDはフォノより少しゲインを上げてみた。

入力3はデールの金皮243kΩ。キンピらしからぬ滑らかな音色なので入れて置いた。予備。

 

 

それにしてもマイクロボルトオーダーのところに切替接点は大丈夫か?と心配になる。

デジタルアンプの利点はこんな処にありそうだ。

 

本来はアンプのゲインを調整するのだと思う。

グリッドリーク抵抗を小さくする?

パワーのIPTの二次側に暫定的にターミネート抵抗を付けるかと思ったが、インピーダンスが変わってしまうんだった。

出力管の電圧を変える?以前やった筈だがあまり音量は変わらなかった気がする。

 

 

今の私には入力ジャックに抵抗を付けるのが良いと思う。

昔はゲイン調整でここに可変抵抗が付いてた。

TA‐F555ESXⅡにも入力に抵抗が挿入してあった。

ぱりぱりと思ってたデールの金皮が思ったより滑らかな音だ。

 

中々面白い。

 

20211008

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