なぜTA‐F555ESXⅡは音が良いのか。
いま、こいつが良い音で鳴っている。
TA‐FA7ESより駆動力が有る。
これって真空管アンプで出力インピーダンスを下げたときに似てる。
もしかしてダンピングファクター(D.F.)の違いじゃないの?
たしかパワーアンプ(MfD‐3)の出力インピーダンスは4Ω位だった。
D.F. = スピーカーのインピーダンス ÷ 内部インピーダンス
内部インピーダンスってOPTの一次側までと思ってたが、それだとD.F.がむちゃくちゃ小さくなってしまうので、変だなーっと思ってた。これを二次側(4Ω)で考えると、D.F.が2ほどになる。
カタログよりF555ESXⅡのD.F.は100。
(FA7ESは不明だった)
これからすると、F555ESXⅡの内部インピーダンスは0.08Ω。うっひゃー低い。
FA7ESは、このD.F.が小さいのではないか。
真空管アンプの2 と トランジスタアンプの100 は比べるまでもないが、その違いについて、何となくイメージが湧く。
FETアンプのD.F.が見つけられなかったが、公表しないという事はあまり良くないという事ではないか。よくSTEREO誌の宗教家たちが、FETの扱いが上手くなったとか言ってたのは、その辺の事なのか。
真空管アンプのD.F.もっと上げるため、OPTの変圧比をもっと大きいものにすれば・・・・これはラインアンプでさんざん検討した事だった。
真空管とOPTのインピーダンスを合わせるより、少し大きめの負荷にする。
以前パワーアンプのOPTを6Ωで使ったら、音が良くなった。
アンプとスピーカーのマッチングが取れたと思ってたが、単に出力インピーダンスが下がっただけか?
D.F.が大きくなったからか?
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もう一つ、F555ESXⅡの良いところは、電源トランスが二個。
これが気になってた。
A‐Class段とB‐Class段を分けることは、電源の変動を分離することと思う。
真空管アンプで苦労したところではないか。
電圧と電流容量を両立する電源トランスって結構無い。いつもギリギリになってしまう。
ここを余裕持たせると、電圧が高くなり抵抗で落とす羽目になる。
なるほどそれで電源トランスは特注にするのか。
なら、電圧増幅段と電力増幅段を別電源に・・・
こりゃ大変だ。チョークも整流管も二個。
でも次組むとしたら、これに挑戦したい。
以前ラジ技誌で見た電源独立アンプ。
電源トランスが16個だったかな。各段と左右でトランスを独立。
ここまではしなくても、「聴いて見たい、やってみたい」ずっと思ってた。
トランジスタアンプは音色がつるんとして気に入らなかった。
しかしF555ESXⅡの音を聴いて少し考えが変わった。
入力周り、トーンコンなどいらない物は省いて、シンプルに組めないだろうか。
幸いトランジスタ類は多めに買ってある。
可能なら、OPTを積む。直流を流さないOPTの音はどうなんだろう。
よもや私がトランジスタアンプに興味を持つとは。
心残りなのは若いころ、マンラツのSM700を壊してしまったこと。
今聴いたらどんなふうに鳴るだろう。
20201025
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