analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

駆動力 D.F.

2020-10-30 00:02:51 | アンプ

なぜTA‐F555ESXⅡは音が良いのか。

いま、こいつが良い音で鳴っている。

 

 

TA‐FA7ESより駆動力が有る。

これって真空管アンプで出力インピーダンスを下げたときに似てる。

もしかしてダンピングファクター(D.F.)の違いじゃないの?

たしかパワーアンプ(MfD‐3)の出力インピーダンスは4Ω位だった。

D.F. = スピーカーのインピーダンス ÷ 内部インピーダンス

内部インピーダンスってOPTの一次側までと思ってたが、それだとD.F.がむちゃくちゃ小さくなってしまうので、変だなーっと思ってた。これを二次側(4Ω)で考えると、D.F.が2ほどになる。

カタログよりF555ESXⅡのD.F.は100。

FA7ESは不明だった)

これからすると、F555ESXⅡの内部インピーダンスは0.08Ω。うっひゃー低い。

FA7ESは、このD.F.が小さいのではないか。

真空管アンプの2 と トランジスタアンプの100 は比べるまでもないが、その違いについて、何となくイメージが湧く。

FETアンプのD.F.が見つけられなかったが、公表しないという事はあまり良くないという事ではないか。よくSTEREO誌の宗教家たちが、FETの扱いが上手くなったとか言ってたのは、その辺の事なのか。

真空管アンプのD.F.もっと上げるため、OPTの変圧比をもっと大きいものにすれば・・・・これはラインアンプでさんざん検討した事だった。

真空管とOPTのインピーダンスを合わせるより、少し大きめの負荷にする。

 

以前パワーアンプのOPTを6Ωで使ったら、音が良くなった。

アンプとスピーカーのマッチングが取れたと思ってたが、単に出力インピーダンスが下がっただけか?

D.F.が大きくなったからか?

 

・ ・

・ ・ ・

もう一つ、F555ESXⅡの良いところは、電源トランスが二個。

これが気になってた。

A‐Class段とB‐Class段を分けることは、電源の変動を分離することと思う。

真空管アンプで苦労したところではないか。

電圧と電流容量を両立する電源トランスって結構無い。いつもギリギリになってしまう。

ここを余裕持たせると、電圧が高くなり抵抗で落とす羽目になる。

なるほどそれで電源トランスは特注にするのか。

なら、電圧増幅段と電力増幅段を別電源に・・・

こりゃ大変だ。チョークも整流管も二個。

でも次組むとしたら、これに挑戦したい。

以前ラジ技誌で見た電源独立アンプ。

電源トランスが16個だったかな。各段と左右でトランスを独立。

ここまではしなくても、「聴いて見たい、やってみたい」ずっと思ってた。

 

 

トランジスタアンプは音色がつるんとして気に入らなかった。

しかしF555ESXⅡの音を聴いて少し考えが変わった。

入力周り、トーンコンなどいらない物は省いて、シンプルに組めないだろうか。

幸いトランジスタ類は多めに買ってある。

可能なら、OPTを積む。直流を流さないOPTの音はどうなんだろう。

 

 

よもや私がトランジスタアンプに興味を持つとは。

心残りなのは若いころ、マンラツのSM700を壊してしまったこと。

今聴いたらどんなふうに鳴るだろう。

 

20201025


コメント    この記事についてブログを書く
« プリメインアンプ 色々鳴ら... | トップ | TA‐F555ESXⅡ 音 »

コメントを投稿