三極管アンプを鳴らしたら、思いのほかいい音が出た。
6CA7ならもう少し良く鳴るぞ・・・。
(そりゃ三極管アンプにしか出ない音もある)
少しやる気が出た。
丁度EDさんからコメントを頂いた。
「初段のカソードパスコンの取り付け位置が間違っている」
この位置は以前もやってみたのだが、発振したんだった。しかしあの時はデカップコンのアースを忘れてた時じゃないか?
早速変更して信号を入れようとしたが、やっぱり駄目だった。無信号で電圧が3V以上出る。
もしかして、NFBを掛けると歪が上がるって、PFBになってないか?
OPT二次側の配線を入れ替えた。
これで電源を入れても出力は出ない。
なんと。
歪も測定した。NFB無しの時には1%以下なのに、NFBを繋ぐと1%超える。という事は、終段5687の上と下で電圧が違うはず。
測定したら、三倍ほど違う。
あれ?これってデカップコンのアース取った時に直ったんじゃなかったか?
なんかおかし・・・・あれ?NFB掛ける位置が間違っている。初段12AU7の上の管に掛けるのを下の管に掛けてる・・・。
これかぁあぁ。
NFBを掛けると音が悪くなる原因。
あ~恥ずかしい。
EDさん、ごめんなさい。
下図は間違えた回路。取り敢えず直す。
最初、NFBの抵抗を3kΩにした。補正のコンデンサーは470pF。
これでF特を測定したら、高域が持ち上がった。下の線はNON NFB。
これでNFBは14dB掛かる。ピークが60k~70kHzなので、多分OPT一次側に27kΩと100pFを繋ぐ奴だ。
ちとやり過ぎかと思い、10kΩに変更。NFB7dBとなる。
もう片方も修正し、これでF特が良い感じになり、歪も0.15%まで下がった。
音出し。
少しおとなし目だが、これなら大丈夫そうだ。
と言いながら今まで失敗してきたのでもう少し鳴らす。
CD2枚ほど鳴らしたが、最初の頃と印象は変わらない。
中音のキツさもどこかに行った。
音場は広くなり変わらない。低音の量感はそんなにないが、しっかり出てる感が有る。
印象としては、何となくトランジスタアンプの鳴り方に似てる。これが第一印象。
統制が取れてるが、大人しいとか、元気が無いという事は無さそう。
多分、これがNFBの音「効能」だと思う。
なるほど。
歪感が無くきれいな音だ。
ただ、NON NFBの音がダメか?というとそうではないと思う。
元気な音、躍動感はあちらの方が良いと思う。
ただ、音場が狭く、下の方でごちゃっと鳴っているイメージ。
このNFBの音を聴くとそう思えてしまう。
真空管らしさはあちらの方が出てる気がする。
もう少し鳴らしてからもう一回NFBを外した音を聴いて見たい。
あとはLPをもう一度鳴らす。歪っぽかったイメージが有る。
今は三極管アンプと交互に鳴らしている。
思ってた程の差は出てない。
20200630