analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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MfD-7 調整および各測定

2019-07-18 00:01:06 | MfD‐4 (Mullard)

音量上げると煩い件、まず、真空管のプッシュとプルで差が気になる。

ネットで調べると、DCバランスと出てきたが、対策するにはちと難しい。

一番悪い状態の真空管EL34にして、入力信号をオーディオ測定器の発振器で上げながら出力段のカソード電圧を上げてみた。

入力が0.5Vacから段々差が出てくる。そこからは6V位に開く。プッシュとプルの電流差が出来るということはOPTに直流磁化が引き起こされる。低音が最初の頃より減ったのはこの所為だったと思う。そして入力との差が出来て歪が大きくなると思われる。

最初に使った真空管はミューラードの古い方、これをエレハモの’10の物、’15の物と換えたが、歪はスピーカー端子で 10.8、 11.9 、12.1%とあまり変わらない。カソード電圧の差も心なし差が縮まったようだが、測定終了後はまた開いたようだった。測ってたわけではないので定かでは無い。

 

続いて電源のドロップ抵抗を替えた。現在は100Ωだが、これを75Ωにしてプレート電圧を上げたい。393Vなので401Vにしたい。合わせて初段、二段目のプレート電圧も低いのでこれも上がらないか?と企んだ。

結果は少し上がったがもう少し。これでF特と歪を測ったが、特に変わった様子はない。この後30Vとしたが、思い切って外してしまった。

変わったのは出力。抵抗を上げる度1Wくらいずつ上がったが、27~8Wだったのが、最終的には31Wを少し超えた。

 

歪と言えば初段、二段目の電圧が低いので、これを上げたら歪がさがるのか?ドロップ抵抗の10kΩに10kΩをパラって5kΩにしてみた。おっと電圧が高すぎたが、TAP-2型では270Vでやってたんだ、だいじょうぶだろう。って、初段、二段目のカソード電圧が高いので気になる。10kΩに20kΩを追加して6.7kΩにした。

これでどうだ!

初段と二段目はそれぞれ、7.数%から6.数%に、11.数%から10.数%に下がった。これはこれで良いのだが、出力段は変わらない。

 

これで音出し。以前のドロップ抵抗無しの、なんというか、ほぐれた、滑らかな音が出たのは嬉しかったが、声の歪っぽいのはそのままだった。

残念。

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