analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

MfD-7 その3 今度は出力も変?

2019-07-09 23:59:59 | MfD‐4 (Mullard)

位相反転段~出力段のカップリングコンデンサーの接続修正。

省略してた入力フィルターの追加。

これらを行ったが、おかしい。出力が5W位をピークに下がってしまう。

歪は20%(!)。

もしかして、OPT逝っちゃった?

恐る恐る各端子の抵抗を測ってみた。

取り敢えず断線は無い様だ。

 

入力を上げて行くと、カソード電圧がプル側が45Vに上がりプッシュ側が34V位にしかならない、プレート電圧が340Vに下がる。

こりゃ、前も有った現象だけど、今回は極端に数値が大きい。

もしかして、位相反転段のバランスが悪い?性懲りも無くまた疑う。

位相反転段のプッシュとプルの出力を測ったら、偉い差がある。

 

真空管を初段と位相反転段で入れ替えてみたが、変わらない。真空管は大丈夫だ。

 

オーディオ測定器のUA-3Sの使い方間違った?→スピーカー端子の出力電圧をDMMで測ってみたが、合ってそう。

 

・・・電源トランスの容量が足りない?もしこれだったらこの回路は諦めなければならない。

調べたら前のTAP-2は、設計のトランスの電流はステレオで350mA、TAP-29の設計ではモノラルで220mA。

うえぇーまずい。

電流に関しては、初段は12AU7のパラだから前より電流食ってる。電源のドロップ抵抗を出力段だけにして、初段と二段目が安定に電流食って、出力段にドロップ抵抗が有るため割食った?

ドロップ抵抗をチョークの前に戻し、初段・二段目・出力段とも一緒に給電するように、以前の物に、戻した。

まったく変わらない。

あー困った。

 

風呂入って回路をよーく見た。

問題無い。

出力段のヒーターも換えながら考えた。

 

 

 

TAP-2は、小細工が沢山してある。初段のP-G帰還コンデンサー。

入力のフィルター。

予想だが、カップリングコンデンサーを小さくしてF特を変えている。

そしてNFB・入力フィルターでバランスを取る。

NFBを戻すところにCRが有る。これはカソードバイパスコンデンサーらしいが詳細不明。

何故か位相反転段の出力電圧が高い。60V超える。ここが歪の原因のような気がする。

 

トラブルが起きて分かったが、シンプルだと思った回路が実はこんなに細工がしてあった。

なんでこんなアンプ作ったのだろう?と思ったが、かのマンラツ8Bがこれに似た回路なんだ。

プリも合わせて凝った回路なんだ彼のメーカーは。

もう散々聴いたから良いだろう。今回のTAP-29型はに期待する。

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