analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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プリにVISHAYその2

2015-09-15 12:00:00 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

プリの回路は故上杉さんの設計の物を使っている。これはVRと増幅段の間にフィルターが入っている。これは余計な物、と思い外していた。一度上杉さんを尊重して元回路通りに組んでみてもみたが、どうも伸びやかさが減ったよう(文字通りフィルター)ですぐにやめてしまった。この時この回路、NFBを外したら何か歪っぽくなったのでNFBを掛けたが、VR側の150kΩを付けなかったためか音が小さくなった。仕方なくこの150kΩだけ復活した。ふと、思った。このプリはゲインが少ない。もしかしてフィルターのコンデンサ、アースに落とす1MΩ抵抗により正常にNFBが掛るのではないか?いま、この抵抗とコンデンサを外しているので回路的に問題あるのではないか?まあ、一度元回路にして聴いてみよう。駄目なら戻せばいいし。

抵抗は先日買ったVISHAYのVSRが有る。1MΩなんてそうそうないからデールの金ピ(手持ち)とし、コンデンサはOILで小さいもの、100Vでも良かったが、ネットで探しても無かった。仕方なく?DEL LITOMOの物にする。秋葉原の三栄電波で購入。ついでにアムトランスでEL34のストックも買う。

帰って配線。まあ、余計な?回路と思っているので空中配線。

ああ、結構すんなり出来た。

音出し。うん、やっぱり抜けが悪い。なんと言うか、平面ヌッペリで今までの濃い音の特徴が薄まった。ちょっとTRアンプに似て「コリャ駄目だ。」まあ、風呂に入りエージングをしよう。

さらに一時間ほどおいて再度試聴。おおぉっ?良いかも?フィルターって言ったら音が曇って抜けない、私の嫌いな回路なのに、横にちょっと広がる。これなら良いかも?音色がちょっとTRっぽくつるんとしてるが、高音が抜けてきた。ただ、前後感が少し減ったようだ。これはオイルコンデンサを入れたからではないか?このコンデンサは、回路的に問題無かったら外そう。

上杉さんの言ってたほんのり薄化粧、此れか?なんでわざわざ音が悪くなるものを入れるのかな?とずっと疑問だった。普通のでは売れないから特徴を付けて付加価値のつもりなんだろう、と思っていた。使う人はタノイユーザーなのだろうからその方が良いのか、と。これだったら不満は無い音だ。もう少し聴いてみよう。

今までの抜けない、音にまとわりつくものはこのフィルターにカーボン抵抗を使っていたからだ。あの音色だ。濃いけど嫌味ではない音。きっとあーれんぶらっどれーの抵抗もこんなんだったのではないか。

こうなるとプリの要所はVISHAYにしてみたくなった。一体いくらかかるんだ?

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