analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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三極管アンプ20 初段定数変更

2019-05-01 00:03:45 | MfD‐6 (三極管アンプ)

では初段6SL7の動作点を変えてみる。といってもロードラインが手に入らなかったので、動作例とかを参考に勘でなのだが。

 

まず、前回入力抵抗を変えたので、周波数特性が変わったかどうか測ってみる。

見づらいが、線は二本有る。何故か変わらない。ほとんど誤差範囲だ。なんであんなに音が変わるのだろう?

高域の伸びはまあ、我慢できるとこまで来たような。それでも10kHzで下がり始め。-3dBで13kHzというところか。この辺の限界かなとも思う。横の広がりが一回り変わった。

 

 

それでは本題。まず、現状では0.775V(0dB)入力で31.1V。これを上げたい。まあ、目標は60Vなのだが、それは無理と思う。45Vくらいまで上がれば変化が分かるのではないか?そんな期待がある。

カソード抵抗を2.2kΩから1.3kΩにする。これはこの回路の元になったHPで6SL7の説明をしていて、2.2kΩではなくなぜか1.3kΩだったのを使わせてもらった。

戻すかもしれないので3kΩをパラって1.3kΩにした。

0.775V入力で34.6V。もう少し期待してたが、まあ、1割ほど上がった。ここでプレート電圧が160.0Vから126.2Vに下がっていた。これを上げたらもう少し上がるか?カソード電圧は1.446Vまで下がった。

 

電源のドロップ抵抗を33kΩから22kΩに下げた。

電圧は145.3V。160Vにはもう少しだが、この辺でまあいい。

カソード電圧は1.669Vまで戻った。

それでは電圧測定。

35.0Vまで上がった。

 

ちなみに動作例では0.83Aの入力での記載があるので測ってみた。

電圧は38.0Vまで上がる。

 

これで音出し。

音像に濃さが出てきた。

以前の無機質で純粋な、幽玄っぽい音も良かったが、EL34PPmonoに近付いた。

躍動感も出てきた気がするが、HPの300Bアンプの設計で述べられてたカソード抵抗を上げると音が死ぬ気がする、というのを読んだからかもしれない。

それでも5極管のとは全く違う。

 

まあ、なんというか、DS-3000をねじ伏せてる感じがしないんだよな。枠内できれいに鳴っている、というかな。

昔聴いたEL34のシングルとはまた違うんだよな。

あれも幽玄だったが、もう少し実在感が有った記憶がある。

 

 

一応、出力と歪を測ってみた。

3.3W at 0.775V。

5%歪み時6.7W at 1.179V。

5%ひずみの出力は上がってんじゃん。ほんとけ?間違ったかな。

まあ、でも感度が悪いのはまだまだだな。下がってんじゃん。おかしいな。でもプリでいっぱい音量上げてやればいいのかな?

あんだけ弄ってこれだけ?って気もするが、まあ、いい勉強になった。


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