analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

三極管アンプ13 フルレンジを鳴らしてみる

2019-04-24 00:03:59 | MfD‐6 (三極管アンプ)

300ビーシングルアンプが遊んでいる。

そうか、ロクハンを鳴らしてみよう。

こいつの結線はどうだっけな?

細い端子だ。ホームセンターでファストン端子を探してこよう。

丁度いいのが有った。

取付け、こんなもんだ。

鳴らしてみたのだが、うーん、こんなんだっけ?

って、このスピーカー16Ωだった。

アンプのタップを変える。ちとめんどくさかったが何とか。

ついでに木枠を、金具で補強とムースのニス上塗りをした。

元気が良くなった。が、ラジオっぽいのを想像してたが、なんか高音過多。

なので、ちょうど廊下に有った板を持ってきた。

平面バッフル。

これだと大人しい音になってしまう。

前に作ったベニヤボックス、あれが強烈で良かったな。

https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry/?eid=aa5d5cf432a79f968d659e5bce4fe157

また作る?ば、場所が・・・

 

 

いやあ、面白い。

SP-50で鳴らしたときはパリッと爽快

AR-4Xで鳴らしたときはほっこり、ヨーロピアトーン

ロクハンではARに近いがもっと開放感がある。

このアンプ、軽い振動板じゃないとダメなのかも。

NS-690Ⅲだとどうなんだろ?

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三極管アンプ12 ハム対策

2019-04-23 00:05:23 | MfD‐6 (三極管アンプ)

ハム音が少し気になる。ハムバランスを調整しても残る。ヒーターハムより少しだけ高い「むー」という音。

ハムはそのうち無くなる、のだが、こいつは無くならない。

少し試してみる。

 

まずはチョークを追加。3Hではさすがに小さいかと思う。確か手持ちにSC5-150(5H)というのが有った。

こいつを12Ωの酸金抵抗と入れ替える。ハンダ付けに難儀したが何とか交換。

一緒にブリーダー抵抗を取り付けた。2Wの100kΩが無いので3Wの91kΩとした。

このチョークを取り付けるとき、配線を間違えた。初段ドロップの68kΩ抵抗とパラってしまったので、回路が分断、電圧が上がらなかった。直して再度電源オン、今度はコンセントプラグの片方のブレードしか刺さってなかった。どうした自分?

焦った。

再度起動して電圧測定。初段が異様に低い。と思ったら、負荷抵抗の後ろの電圧を前の電圧と思っていた。異様に低かったのだが、正確な位置を測ってもまだ低い。

 

ハムは、ほとんど変わらない。

それより初段のカソード電圧が1.2V程と大分下がってしまった。このチョーク、直流抵抗が85Ωと損失が大きい。

次に初段のドロップ抵抗68kΩを33kΩにした。これは設計に近い値(36kΩ)だ。

そしてブリーダー抵抗を1Wの100kΩとした。計算すると0.225Wなので大丈夫だと思う。カソードの電圧が上がらないのはこの為か?

これで電圧測定。何故か初段カソード電圧はあまり変わらない。1.3V程。

 

 

もうチョークは諦め、終段のドロップ抵抗を2Ωにしてみた。これで出力が少しでも上がればいいと思ったからだ。

初段カソードは1.8V程、もう少し欲しい気もするがここまで。

終段のカソードは63V程。前に戻った。

 

 

元のドロップ抵抗は小さくなったのだが、電圧はあまり変わらない。初段に関しては少し下がった。

これはブリーダーに1.5mAほど流れてるからかな?

このブリーダー抵抗、各素子が作動する前に回路に少し電流を流すものらしい。

電源オフでコンデンサに溜まった電荷を流すものだと思ってた。この回路はカソードに少し電荷が有るので電源オフ後すぐにはプレート等の電流が遮断されないと思ってた。すぐに電源電圧が下がるのだ。

目的が違った。

これを取っちゃえば初段の電圧が上がると思うのだが、そこまではもうやめておこう。

なんとなく気が済んだ。

 

 

それからアースも少し変えた。

入力端子と出力端子を繋いで、接地。これは故上杉氏が良くやった手法。私には無理が有った。

➡赤矢印 入力端子と出力端子の連結を外し、初段のアースをコンデンサに繋いだ。➡黒矢印

➡赤茶矢印は最終的に残した終段のドロップ抵抗。

 

 

三極管アンプ、この辺で許してやるか。

心なしかハムも小さくなった感じ。

それにしてもこの中音の解像度ってなんだ?

メインシステムで出ないかな?

300Bでプッシュプル?

今更・・・

多分低域の周波数は出ないと思う。

え?プッシュプルにすればよかった?

無い無い。。

・・・と思う。

このアンプは高能率の振動系の軽いスピーカーで威力を発揮。←低域を犠牲。

・・・と思う。

そのうちNS-690Ⅲを鳴らしてみるか。

 

 

ついでと言っちゃあ何だが、置き材を作ってみた。

このアンプ、真空管の高さが有るので逆さにできない。横に置いてゴロンとならないようOPTと床の間に挟みものを置く。コルクを使ってみたかったので角材を買ってきた。少し低いのでクッションとしてスポンジシートを貼り付けカット。

まあ、ドウデモいいのだが。

 

 

メインのDS-3000で鳴らしてみた。

前回はずいぶん細い音だと思ったが、密度が増した。

スピーカーの前にオワーっと音場が広がる。

とても純度が高い音、なのだが、まだ薄い。芯が無いというか、響きだけで聴いてる感じか。

高音は繊細だが、その上(もう少し高い周波数)が欲しい気がする。

低音も少し出てきたが、まだその下と量感が欲しい。

最初のパっと聴きと、今の感想は、メインのEL34PPmonoがブレイクスルーする前の、なんというか、良く出来た普通の音。メインはその先へ行ってしまった。

ハムは減った。音楽を聴いていて、曲間の無音部で「ムー」と聞こえてたのが気にならなくなった。

私は傍熱管が好きだ。やはりレンジが広い方が良い。

古典スピーカーも低音がもっと下まで伸びて、「ズン」が出れば、あるいは。

レンジと能率(軽やかさ)は両方無理だ。

思えば三極管シングルはEL34シングルにも似てる。

そりゃそうか、トランスも回路も似てるんだから。

じゃあ、大型のシングルトランスで、もっと電流流してやったらどうなの?

うちにはタムラのF5001が有る。あ、ありゃシングルの5kだ。だから買うやつ居なかったんか?

EL34PPmonoのPC6001電源トランスで組んだら・・・?

まあ、先の話だ。

三極管シングルアンプは上等なサブシステム用だな。

反論出るかな?

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三極管アンプ11 AR-4Xでは?

2019-04-22 00:03:00 | MfD‐6 (三極管アンプ)

アコースティックリサーチのAR-4Xを鳴らしてみた。

このスピーカー、能率が低いはず。密閉式で低音に細工がしてある。よってこれは鳴らないかなーと思ったが、万が一のため、鳴らしておく。

棚から降ろしてセッティングしながら何か期待するものが感じられた。

試聴。

こりゃぁいい。

スピーカーの向こう側に定位する。余裕が有る鳴り方、しっとり鳴る。ほくっというか、ポコッというか、そんな感じ。

価格差は輸入手数料かと思ったが、作りが違うんだ。

能率は関係ない。このスピーカー、三極管シングルと合う。超低音とはいかないが、量感を補っている。

SP-50も良かったが、これを聴くと、あちらはパリパリ、ちとやすっぽい。

舶来が良い、と言われる所以かもしれない。

ただ、やっぱり音量が小さい。

 

 

刷毛が乾く前にこちらも塗装した。

塗装前

塗装後

少し暗い目のしっとりした感じになった。

今回しみじみと見たが、結構傷んでいる。この辺のつくりは国産のが上だなと思う。音は別として。

 

 

SP-50のツイーターは5HH17、テクニクスの一号機Technics1のツイーターだそうだ。多分紙ではない何か。っと思ったらポリエステルフィルムだ。

それにセンタードームがアルミの(フルレンジ)ウーファー。

これがカラッと鳴る。アチラを意識した音なんだな。

対してAR-4XはTWもWFも紙コーンだ。しっとり鳴る。

この違いが興味深い。ヨーロッパのスピーカーだと思ってた。

いまは断然ARが良く鳴っている。

 

 

果たしてメインのDS-3000はどうだ?三極管アンプと小型2ウェイの繊細さは出るのか?ちと心配になり鳴らしてみた。

さすがにあの繊細感は出なかった。しかしこの大型スピーカーの実体感が有る。肉感も少し出た。

まあ、一安心。

最近DS-3000が栄養失調のような音ではないか?そう思えてきた。

線が細く、神経質な。でも今日鳴らして安心した。

たしかに細いが、出るものは出ている。そぎ落とした感じではない。

この辺のチューニングはどうするか。考える。

今回DS-3000を鳴らすのに、合皮のマスクの張り直しをした。ユニットの際でめくれてしまうので、両面テープを追加した。剥がして張り直したとこも有ったが、このテープ、根性あるわ。

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三極管アンプ10 その他改良点

2019-04-21 00:01:57 | MfD‐6 (三極管アンプ)

三極管アンプ、非常にいい音で鳴っている。

ただ、ハムが多少有る。

 

回路的に気になるところ。

出力管への電源供給は12Ωの抵抗を介して行なっている。これはコンデンサとコンデンサを繋ぐのにπ型フィルターのつもりでやったのだが、あまり意味が無い。それならこれを外して、整流管を使う。整流管なら多少電圧降下を見込めて出力管に良い電圧になるのではないか?

電源のチョークが3Hと少し小さいかも。

トランスがギリギリか、少し足りない。通電してると熱い一歩手前まで暖かくなる。夏は厳しいかも。ダイオード整流では140mAとなっている。64V×2と初段の電圧でいっぱいかも。

このプレート電圧で4.5Wは小さいかも?6W位出てても良いのではないか?まあ、エレクトロハーモニクスの真空管は当てにならない。

パーツを寄せたらもう少し小さくできたのではないか?

リップルフィルターのコンデンサが大丈夫か?もうかれこれ30年ほど経っている。実働時間が短いから良いのかな?組み込む前に容量測ったら大きめに出た。固定がブチルゴムなので落っこちてくる。

 

メインではないのでこの辺で止めとくか。

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三極管アンプ9 各測定してみる

2019-04-20 00:05:04 | MfD‐6 (三極管アンプ)

先日注文していたパーツが本日届いた。

メインのカソード抵抗20W 1kΩ

カーボン抵抗 1/4W 200kΩ

ラグ端子台 5P、10P

ASCコンデンサ 0.1μF

セラミックコンデンサ 5P

千石電商を初めて利用したが、在庫分のみ注文、無ければキャンセルで頼んだら全部そろった。在庫が凄い。良い感じの店だ。

 

早速抵抗を交換した。青い矢印が外した抵抗 1.2kΩ、赤い矢印が正規の抵抗1kΩ。

 

今回木枠の塗装をした。クリアで艶無しだ。

 

ナフコで丁度いいスプレー缶が処分品で有った。しかも艶無しクリア。クリアの艶無しは最近できたらしい。桜の木肌の薄いピンク色を生かしたかった。値段が1/4だった。

ワゴンでつらつら探したら見っけ。早速購入。ムースタイプとのこと。へぇ~。

 

帰宅して早速使ってみた。ムースが伸びない。ええっ?説明読んだらスポンジ等で伸ばしてください、と。仕方ないメラミンスポンジで伸ばした。まあ、何とかなった。なるほど売れ残ったのが分かる。失敗。

足はいつものポリウレタンのもの。塗装のために一回剥がしたが、両面テープでもう一度張り直した。

 

出力管を挿す時、向きを間違えたのだが入ってしまった。この真空管、危ない。

では測定に入る。気になるのは最大出力。

大体4.5Wというところか。DMMで電圧を測ったら6V。いところだ。

入力感度 1V/1kHz

最大出力 4.5W/8Ω

歪率 1.8%/1kHz(?)

歪率測定の条件がいまいちわからない。

4.5Wか、少し小さい。もう少し欲しいところだが、プレート電圧を上げると電流も増えるのではないか?そうすると電源トランスが持たないかもしれない。大体片チャン65mAなので130mAほど。初段も合わせると150mAくらいになるか。LH150電源トランスの容量いっぱいだ。

危なかったんだ。PMC150Mでも足りなかったんだ。

改造の余地が無い。これで我慢する。

ちゃんと設計はやるべきだ。手持ちの部品で作れるような回路を適当にネットで探した。

試しにAC電源の電圧を下げるとどうなるか?

スライダックで下げて行ったら80V程まで歪が上がった。へぇ~そうなんだ。

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三極管アンプ8 メインプリでは?

2019-04-19 00:05:15 | MfD‐6 (三極管アンプ)

プリアンプをPR-300で鳴らしている。

これをメインのプリで鳴らしたらどうか。さぞかし良くなるだろう。

結果は惨敗。PR-300の方が良い。

音が整理されて、平面にずらっと並んでしまった。調子の悪い時のEMINENTの様。

相性ってあるんだな、と実感した。

ずっと頭に有るのが配線材。W.E.の物を使っている。プリもパワーもだ。この辺に何か相性のようなものが有る気がしてならない。

しかし不思議なものだ。このパワーはスピーカーターミナルなどは丸端子を使いわざわざ接点を増やしている。CR類もソケットに直接繋がず、ラグに取り付け、配線を引っ張っている。

心残りはカソードのライン。どう見てもW.E.配線が足りないので通常の配線を使ってしまった。わざわざショップの開いてる日を選んでアキバまで行ったのに、値段が予想より高かったので買うのを止めてしまった。もし買っていれば、もしや・・・。そしてその配線は高純度ではないのに癖が無い。これは回路の勝利だろう。

三極管アンプ、今までの私の考えを覆された。

しかしこんな安物の中国製?真空管でこの音が出るんだから、本家ならどうなんだろう?でも違いが分かって気が済んだ。

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三極管アンプ7 SP-50で

2019-04-18 00:05:57 | MfD‐6 (三極管アンプ)

それではSP-50を出してきた。

もう上手くいく予感しかしない。

一聴、あれ?普通の音。まだ目が覚めてないのかな?

ただし、SP-50のあの黄色い音はしない。これはひょっとすると・・・

CD一枚ほど鳴らしてもう一枚、今度は音量を少し上げた。

コーラスが凄い。バックって感じではなく、メインヴォーカルと張り合う。この辺は想定外に良い音がでた。

音が軽く出る。ふわっと。そうだ、高校の先生の家で聴いたあの音だ。署名入りのあの有名機だ。レンジを欲張らず軽い振動板でデリケートに鳴らす。

これはDS-3000では無理だ。システムには相性が有る。

うちには2種類のシステムが出来た。

メインの「正確に出す」システム

サブの「声を綺麗に出す」システム

新旧のシステムが手に入った。

思わぬ収穫。素晴らしい。

皆がサンビャクビーイイというのが分かった。

 

 

 

いま、山水SP-50が調子いい。エンクロジュアが白っぽくなってきたので少し拭いてあげよう。 

そういえば昔買ったワックスが有ったはずだ。まだ使えるかな? 

あったあった。 

ちょっと塗ってしまったが、拭く前。

 

 

 

拭いた後。

 

 こういうのはこまめにやった方が良いのだが、なかなか・・・ 

左のスピーカーなんて、虫食いで穴がぽつぽつあいている。程度は良いと思ってたが、ダメだこりゃ。 

当時、AR-4Xと同時期発売だが、価格は半分ほど。まあ、あちらは輸入品だから、元値はいかほどだろう? 

SP-50は合板、当時の合板は良いものだったと聞く。そういやこの乾いた感じの音はそのせいか?

 

 

 

 

ちょっとメールを探してみた。 

今回使ったワックスは、「ウッドエンクロージャーワックス」という、JBL フリークというところから買ったものだ。現在はケンリックサウンドという会社だ。2007年だから結構経つ。 

中身はオイルの様だ。最近のHPではワトコオイルに何か混ぜたとのこと。以前、DS-3000に使ったことが有った。左だけ突板が枯れたようになったのでこれで生き返らないかと思ったが、全然ダメだった。それ以来使ってない。中身は変質して無いようだった。当時のメールを見ると、年一度は手入れして、とアドバイスもらってた。先日DS-3000のユニット外して寝かしたとき、やっとけばよかったな。

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三極管アンプ6 音出し

2019-04-17 00:01:38 | MfD‐6 (三極管アンプ)

今回製作したアンプの構成は、

6SL7パラ

CCCB

LH150

3H250

U-808

ダイオード整流

錫メッキ樹脂・綿被覆線

SHIZUKI

カーボン抵抗。

くしくもプリのPR-300は内部配線を上記配線材に一部変更したもの。

CDは真空管+FETハイブリッド。

このアンプには作成には気を使った。メインのEL34PPmonoを超えるわけないのだけれども。・・・超えるのか?・・・超えてほしくないな・・・。

パーツは真空管ソケットになるべく直付けにせず、配線は最短距離をやめた。パーツは直接ソケットに取り付けてはいけないというのをどこかのHPで見たことがある。

Rchと電源トランスがちと近かったのが失敗。レイアウトはもう少し詰めれば小型化できたと思う。

それでもこの中音の透明感。EL34PPmono以上だ。古いCDを掛け、思わず「何か」思い出したことが有った。良く分からないが懐かしい何か。

メインアンプではこんなパーツを使ったら、抜けが悪くなる。しかしこのアンプではそれが無い。

三極管だからか?

シングルだからか?

不思議である。

パーツで音は変わらないという人は、こういうアンプを使ってるんだ。なるほど。

だが、不満点もある。高域の抜けの悪さか、空気感が無い。楽器のみ鳴っていて、雰囲気が無い。雰囲気というか気配のようなもの。低音も多分「ズン」が出ない。

要はナローなんだ。

旧式のナローの、能率の良いスピーカーには良いと思う。

しかし、DS-3000のような重いウーファーなどは鳴らせない。

私には合わないアンプなんだ。

じゃあ、なんで作った?

気が済んだ。

世には300Bを絶賛してる人が多い。出力は小さいが力がある。など、神話のような話。ほんとか?じゃあ作ってみよう。

もしかして、DS-3000を鳴らしちゃう?

いや、オーディオ専科で聴いた時も、こんな感じだった。あの時もスピーカーはDS-3000だった。

小さいスピーカーを小気味よく鳴らそう。

そう、高能率のSP-50なんかが良さそう。

 

少しハムが出る。バランサを調整して小さいところを探しても別の「ムー」というのが残る。

 

なぜ、マンラツ(8B ’59)、マツキントツシュ(MC75 ’61)は傍熱管にしたのか?

以降は低能率の近代スピーカーになることを予想してたのではないか?

 

そういう事なのか?そんな風に思う。

だとすると、DS-3000を鳴らすのに、直熱管シングルアンプではミスマッチ。

納得がいった。

 

あとで測定して見ようと思うが、出力が小さそうだ。

4Wほど?音量を上げるとクリップする。

まあ、ネットにある回路図を見てみると、プレート450Vなんてのもある。私のは360V。でも電流はそこそこ流れてんだよな。

不思議だわ。

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三極管アンプ5

2019-04-16 00:02:10 | MfD‐6 (三極管アンプ)

今日は50Vからだ。電圧が安定するまで10VずつAC電源をスライダックで上げて行った。特に問題ない。そりゃそうだ、真空管はエージングされて出荷されてるはず。ならばっと、ACを60Vに上げる。30分くらいで70Vにした。もうここまでくればそこそこ電流も流れてるだろう、80V、90Vまで上げて少し様子を見る。やはり初段の電圧が高杉君だ。ドロップ抵抗を33kΩから68kΩに上げた。全く問題ないので100V。全体の電圧を測ると、10%ほど高めだ。まあ、問題無いだろう。

さて、いよいよ、音出しだ。

プリは遊んでる三栄無線のPR-300、CDはエレキットのTU-878CD。

これらの音を出せるように準備しながらパワーのAC電圧を上げて行った。

なんとACは30V程で微かに音がした。しかし、片チャンしか出てない。ACを40Vにした。真空管かCRの特性の違いかと思ったが、右が出ない。ケーブルを入れ替えていくと、プリらしい。さすがに真空管辺り死んだかな?と思って電圧測ったが、プレートもカソードも同じくらい。プレートは60V程、カソードは2V程。あれ?断線かな?入力端子とVRの入り口を測ったら、片方150Ωとか出る。??はれ?なんだこりゃ?あ、セレクターの接触不良だ。解体して掃除した。接点は真っ黒だ。WAKOのメタルクリーナーで拭いたらメッキが取れてしまった。まあいい。グリスを塗って復帰。抵抗は0Ωになった。気持ちいい。

さて、再度音出しだ。CDをプレイしたままプリのVRを上げておいて、パワーに繋いだスライダックを少しづつ上げて行く。30V程でまた右が出ない。もう少し電圧を上げたら両方出た。よっしゃぁぁぁぁ。久しぶりの快感。この、最初の一音が出たときの感激はたまんない。しかも最初からまともな音。そう、今まで聴いた、三百Bのおとだ。

とりあえずここまで。

早かったな。4~5日で組み上げたわけだ。

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三極管アンプ4

2019-04-15 00:02:36 | MfD‐6 (三極管アンプ)

一気に詰めた。

配線材は例の古い電線。銅線をメッキし、樹脂の被覆の上に綿の被覆が有る。左chは少し濃いめのピンク色。右chは薄めのピンク色にした。左chの方が濃い、逆の方が良かった。Rch(赤)、Lch(白)だから。最後、濃い方が少し足りなくなり、うすい方を赤のボールペンで染めたらいい感じになった。

入力抵抗は200kΩの可変抵抗になっていたがそんな値の物は無く、221kΩの固定抵抗、デールの酸金にした。ちょうど200kΩを切らしていた。

ちなみに他の抵抗は、当時の物に合せてA&Bにしようと思ったが手持ちがほとんどなく、せめてカーボン抵抗にしようと思い、アムトランスのAMRGにした。

容量の大きいカソード抵抗はTAKMANのセメント抵抗にした。ホーロー抵抗も良いと思ったが、高抵抗は無いらしく諦めた。

木枠だが、ロの字に組んで、内側の̚カドを三角形の桧で補強したが、一か所密着して無いようなのでL字の金物で補強した。ネジを利かせたら、一か所バカになった。そこは実はヤマザクラ材に色の古めかしいのを一か所使ったところで、変化が有っていいと思ったが、芯材の部分で強度が取れない、腐食の進んだ部分だったのだと思う。ネジ穴が一か所際になってしまったが、割れなかったので強度的には良いものだと思われる。L字の金具をカドの合わせ目に付けたが、天板が乗る部分で当たってしまうので、他の部分にカーペットの滑り止めを貼り付け、少し浮かせた。

 

最後の点検をして、配線を一個追加して、電圧を掛けることにした。なにやらエージングというのが有るらしいので、少しづつ電圧を上げて行くことにした。ちなみにヒーターのみ通電というのはいけないらしく、フィラメントが焼けてしまうとか。

最初、スライダックに繋ぎAC10Vから始めた。フィラメントが0.5mVくらいだったのでさすがに低いと思い20Vにした。フィラメントが350mVくらいになった。ふらふら動きながら少しづつ下がるので、落ち着くまでほっといた。90分くらい経ったか、250mV位になった。次にAC30V5.1Vくらいに上がったがこれも30位で4.1Vくらいまで下がった。

AC40V、AC50Vと30分くらいずつ上げて行った。簡単に各電圧を測ったが、初段の電圧が高い様だ。

今日はここまで。

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三極管アンプ3

2019-04-14 00:06:44 | MfD‐6 (三極管アンプ)

パーツの取り付け。

初段のラグを取り付けた。

出力管カソード周りパーツ取付け、スピーカー端子配線。

初段周りパーツ取付け。

ヒーター配線。

主要配線。

後は入力抵抗、電源コンデンサ回り、電源コード。

OPT、PTより出力管の背が高いので逆さにできない。電圧調整のために何か考えよう。

そろそろ早く聴きたくなってきた病が出てきた。

 

今回ハンダはH716を使っている。

一発目、ハンダがはじかれてしまいダメか?と思ったが、その後は上手くいった。このハンダは流れが良い。

ヤニの飛び散りも少ない。

パワーは配線が太いので、1.0㎜の太さで丁度良い。

ハンダの評価は「作業性」でされてると思う。

音質は分からない。って言うか評価されてない。

鉛含有でRMA。

流れに関してはアルミットより良いかもしれない。

流れが良いと作業が早い。失敗が少ない。

からげ配線をやってればハンダの質はあまり影響ない。

そして振動によるハンダのクラックが少ないという。

ハンダのリールは200gだとずっしり重いが、慣れてくると大丈夫。このリール、おおざっぱな四角形で、縦にもとんと置ける。新しいものはリールの静電気除去なんてあるが、これにもあるのかな?

うーん難しい。が、製品としては良く考えられている。

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三極管アンプ2

2019-04-13 00:03:46 | MfD‐6 (三極管アンプ)

パーツを取り付けてみた。

もう片chのOPTの配線も画像撮っておく。

CR類の配置を考えてなかったので、出力管のカソードの抵抗とコンデンサが配線と交差することが分かった。

あ~あ。

縦に取り付けたアングルに黒いラグを取り付けて出力管のカソード抵抗をとりつける。実際使うのは両端の二個のみなのでスタンドオフ端子にした。ヒーターバランスのVRに直接取り付けようと思ったが、B電源の配線と交差してしまう。製作記事をネットで探すとこの抵抗は配線を引っ張ってラグに取り付けていた。真似することにした。

 

 

もう一本の真空管が到着した。梱包は簡易なものだが、十分だ。

 

この真空管には電流値が記録している。

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三極管アンプ1

2019-04-12 00:01:44 | MfD‐6 (三極管アンプ)

それでは製作に入る。

シャーシーは最近気に入ってるアルミ板と木枠。これは大きさが自由で見た目が良い。強度的には一体型のメタルシャーシーが良いかもしれないが、これで行く。

天板はメインのアンプは3㎜厚だが、今回はケチって1.5㎜にした。大きさは300×400。6CA7シングルの時は200×300だったが、同じにしたかった。出力管が太く、電圧増幅感が一本増え、端子類も天板にするのが私の流行りなので大きめにした。大きすぎたかなーと思う。たわみは内部に一つアングルで補強した。下地用スプレーを買ったので、アルミ板をストーブでチンチンに熱してから使った。そして、上塗りに20年近く前に買った模型用のパールホワイトを吹いた。暗いところで吹いたので良く見えず、ムラになったがまあいい。

木枠は18㎜厚、高さ60㎜のヤマザクラ材を使った。ヤマザクラは響きがきれいだ。よくカバザクラというのが有るが、あれは樺であり桜ではない。塗装は木肌がきれいなのでそのままにしたいと思う。少し補強を入れるつもりだ。

配置はサンバレーの501に似せ、後ろからPT、OPT、出力管、電圧増幅管にしたかったが、どうもきついようだ。

前回の6CA7シングルのような配置にする。

天板の穴明けは丁度ドリルが揃ってたので半日ほどで出来たが、失敗も有ったのでもう一日で仕上げた。塗装を間違え裏面にしてしまったので左右の勝手が逆になった。ちょうど補強のアングルが反対向きになったのでかえってよかった。試しにグラインダーを使って見たが、役に立たず。

部品を組み付けた。結構上手くいっている。絵に起こさなかったが、割とうまくバランスしてるようだ。OPTの配線は見えなくなってしまうので画像に撮っておく。今回は、勿体ないが以前から思ってた”ダブリューイー”の配線材を使うことにする。あまり量が無かったと思うが、主要部はカバー出来ると思う。この配線材は以前スピーカーケーブルとして使ったことが有るが、硬めの音で、高音に”ジャキッ”っとした音色が乗る。それから使わなくなったが、たしか管球王国の新さんが推薦してたと思ったのでいずれ使うつもりでいた。それが今回だ。使い切ってしまおう。その時代の部品に合せてみたかった。もしかしたら・・・・が有るかもしれない。被覆お樹脂の部分がハンダの熱でむにゅっと出てきてしまうので、末端に熱収縮チューブを掛けた。いつもならこんなことはめったにしない。なんか、良い感じに纏まりそうなので手抜きはせずに行こう。

CR取り付けのラグが決まらない。今回は天板のネジは極力少なくするように考えている。

極シンプルなアンプなので凝ってしまう。

久しぶりのアンプ製作。た、たのしい。

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