・ 身につまされるセールスマンの人間模様を描いたドラマを豪華俳優が競演!
’83年にロンドンで初演されたデヴィッド・マメットの戯曲「グレンギャリー・グレンロス」を自身が脚本を書き、ジェームズ・フォーリー監督で映画化。
NYの下請け不動産会社リオ・ランチョ社のレーヴィン(ジャック・レモン)はかつて凄腕と言われたトップ・セールスマンだったが、今は入院中の娘を抱え成績不振。
レーヴィンが社に戻ると本社幹部のブレイク(アレック・ボールドウィン)が成績が上がらないモス(エド・ハリス)、冴えないアーロナウ(アラン・アーキン)らを無能呼ばわり。成績1位は高級キャデラックに金時計、2位はキッチン・ナイフの賞品がでるが、3位以下はクビだと宣告し、3人にハッパを掛ける。
その頃バーで顧客に人生論で煙を巻きながらセールストークしていていたのが、成績トップで自信満々のローマ(アル・パチーノ)。
コネで成り上がりの支店長ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)はマネジメント力は皆無だが、保身力はある。
詐欺紛いの不動産ブローカーたちのセールスは顧客のためを思っていないのは明らか。こんな5人のトークバトルは全米でのセールス・マニュアルとなっていたとか。筆者には営業経験はないが、身につまされる営業経験者は結構いるのでは?昨今の日本では笑い事ではなく、似たような事例は決して珍しくない。
本作の見どころは豪華俳優たちの競演だ。なかでもJ・レモンの姑息だが必死な姿は切なく哀愁が漂いピカイチ。
ウィリアムソンにリベート交渉してまで優良顧客情報を得ようと必死になったかと思えば、顧客への電話は愛想たっぷりに話しかける様子はまさにカメレオン俳優のよう。
対するA・パチーノは口八丁手八丁のやり手で、平気で嘘をつく自信家役はまさにハマリ役。
A・ボールドウィンの如何にも冷徹なエリートでパワハラ男、E・ハリスの口だけ達者だが実践できない不満家。A・アーキンのどこでもいそうな目立たない平凡な男など、それぞれのキャラクターにドップリ浸かった演技合戦は見所一杯だ。
ここではまだブレーク前のK・スペイシーが、のちに「アメリカン・ビューティー」(99)でオスカー受賞したときのJ・レモンに感謝したスピーチは、本作での共演での演技を学んだからだった。
’83年にロンドンで初演されたデヴィッド・マメットの戯曲「グレンギャリー・グレンロス」を自身が脚本を書き、ジェームズ・フォーリー監督で映画化。
NYの下請け不動産会社リオ・ランチョ社のレーヴィン(ジャック・レモン)はかつて凄腕と言われたトップ・セールスマンだったが、今は入院中の娘を抱え成績不振。
レーヴィンが社に戻ると本社幹部のブレイク(アレック・ボールドウィン)が成績が上がらないモス(エド・ハリス)、冴えないアーロナウ(アラン・アーキン)らを無能呼ばわり。成績1位は高級キャデラックに金時計、2位はキッチン・ナイフの賞品がでるが、3位以下はクビだと宣告し、3人にハッパを掛ける。
その頃バーで顧客に人生論で煙を巻きながらセールストークしていていたのが、成績トップで自信満々のローマ(アル・パチーノ)。
コネで成り上がりの支店長ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)はマネジメント力は皆無だが、保身力はある。
詐欺紛いの不動産ブローカーたちのセールスは顧客のためを思っていないのは明らか。こんな5人のトークバトルは全米でのセールス・マニュアルとなっていたとか。筆者には営業経験はないが、身につまされる営業経験者は結構いるのでは?昨今の日本では笑い事ではなく、似たような事例は決して珍しくない。
本作の見どころは豪華俳優たちの競演だ。なかでもJ・レモンの姑息だが必死な姿は切なく哀愁が漂いピカイチ。
ウィリアムソンにリベート交渉してまで優良顧客情報を得ようと必死になったかと思えば、顧客への電話は愛想たっぷりに話しかける様子はまさにカメレオン俳優のよう。
対するA・パチーノは口八丁手八丁のやり手で、平気で嘘をつく自信家役はまさにハマリ役。
A・ボールドウィンの如何にも冷徹なエリートでパワハラ男、E・ハリスの口だけ達者だが実践できない不満家。A・アーキンのどこでもいそうな目立たない平凡な男など、それぞれのキャラクターにドップリ浸かった演技合戦は見所一杯だ。
ここではまだブレーク前のK・スペイシーが、のちに「アメリカン・ビューティー」(99)でオスカー受賞したときのJ・レモンに感謝したスピーチは、本作での共演での演技を学んだからだった。