晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『キサラギ』 80点

2011-05-26 13:41:01 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

キサラギ

2007年/日本

真面目にやるほど面白い密室劇

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

「ALWAYS 三丁目の夕日」を脚色した古沢良太のオリジナルを自ら脚色した密室劇コメディを佐藤佑一監督で映画化。
アイデアとテンポの良い演出、5人の俳優の頑張りで上質なコメディに仕上がった。
D級アイドル・如月ミキの焼身自殺の一周忌に集まった5人のオタク。アイドルサイトのオフ会場はビルの屋上に建てられた一室。
5人という設定が丁度良くこれ以上少ないと話が膨らまないし、多いと人格設定に行き詰まりそう。「七人の侍」「十二人の怒れる男たち」は傑作だったのは人格を明確に描写できていたから。
管理人の家元(小栗旬)オフ会の企画者オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)元ロッカーのスネーク(小出恵介)福島から来た安男(塚地武雅)そしてイチゴ娘(香川照之)の5人はお宝グッズで故人を偲ぶ。イイトシをした男たちがアイドルに夢中になる話なんてゾッとしないが勢ぞろいして実はどんな関わりがあったかがひとつづつ種明かしされる度に面白みが増してくる。
さすがに映像では辛い部分を何とか凌ぐうち、なるほどと思ってしまうのは脚本の面白さか?
「もう疲れた。いろいろありがとう。じゃあね。」というメッセージがキイ・ワード。
歌も芝居も巧くないアイドル・タレントがヘア・ヌード写真集で挽回を期すなどアイドルに幻想を抱く純粋な?ファンには最後までその姿を見せないほうがイメージが膨らんだかも。
インド映画のようなダンス・シーンなど5人が真面目にやるほど可笑しさがこみ上げてくる。



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