晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ミルコのひかり』 85点

2007-09-16 10:23:28 | (欧州・アジア他) 2000~09

ミルコのひかり

2005年/イタリア

少年達の演技に、静かな感動を覚える

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆90点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

クリスティアーノ・ボルトーネ監督が、実在のサウンド・プロデューサー、ミルコ・メンカッチの少年時代をもとに映画化。
イタリア・トスカーナで10歳のとき銃の暴発で殆ど眼が見えなくなったミルコ(ルカ・カプリオッティ)はジェノヴァの全寮制盲学校に入れられる。将来のため自立できるための教育優先のなか、ミルコはジュリオ神父(パオロ・サッサネッッリ)に、人間には5つの感覚があることを教わる。仲良しのフェリーチェ(シモーネ・グッリー)や管理人の娘フランチェスカとともに音の創作劇を演じるのがハイライト。
温かい両親や盲目の青年エットレ、規則をタテに子供の才能を認めない校長など類型的な登場人物に多少不満が残るが、少年達の演技には静かな感動を覚える。色を音に例えるシーンは子供達のアドリブとのこと。フェリーチェを始め生徒達の約半数は眼が見えないのを知って、改めて子供達の伸びやかな感性に驚かされる。終盤の場面は女性観客のすすり泣きがあちこちに聴こえた。



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