晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『Uターン』 75点

2011-07-27 14:42:44 | (米国) 1980~99 

Uターン

1997年/アメリカ

ラジー賞ノミネートながら楽しめた

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

オリバー・ストーン監督、ショーン・ペン主演と聞くと、アメリカ社会の不条理をつく壮大なドラマを想定するが間逆の肩の凝らない不条理サスペンスだった。
マフィアから逃れラスベガスへ大金を届けようとするチンピラ・ボビーが車の故障で立ち寄った田舎町スベリア。<UターンOK>と表示があったが<よそ者は出て行け>という意味もあるとか。文字通りよそ者ボビーがとんでもない土地の人間にとんでもない目に遭うものがたり。
ボビーを演じたショーン・ペンをはじめ若い人妻グレースにジェニファー・ロペス、その夫にニック・ノルティ、よそ者に金を吹っ掛ける整備工にビリー・ボブ・ソートン、盲目の物乞いジョン・ボイトと普段とは大違いの役柄を真面目?に演じている。ほかにも街のチンピラにホアキン・フェニックス、そのガ-ルフレンドにクレア・デインズ、一見真面目な保安官パワーズ・ブースなど怪しげな面々がボビーにまとわりついて気持ちをざわつかせる。カメオ出演のリヴ・タイラーを見つけるオマケまである。 
製作・脚本のジョン・リドリーは<ボビーの気持ちを観客に共有させること>に熱意を注いでいてロバート・リチャードソンの映像やエンリオ・モリコーネの音楽が拍車を掛けて真剣に観ていると少し疲労感が増してくる。
その年のラジー賞に堂々ノミネートされ、興行的にも大失敗した作品ながら結構楽しめた。再び演じることのない俳優たちの熱演を、真夏の午後のんびり鑑賞できたのは拾い物をした気分。



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