晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ミリオンダラー・ホテル』 80点

2007-03-28 12:53:08 | (欧州・アジア他) 2000~09

ミリオンダラー・ホテル

2000年/ドイツ=アメリカ

ヴィム・ヴェンダースが「自我」をテーマにしたメルヘン

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆85点

U2ボノの原案を「ベルリン・天使の詩」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴィム・ヴェンダースが監督。「自我」をテーマにしたメルヘンで、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。
親友を失った知的障害者トムトム(ジェレミー・デイヴィス)と心優しい娼婦エロイーズ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)のラブストーリーを中心に、FBI特別捜査官スキナー(メル・ギブソン)が絡んでゆく。ロスのうらぶれたホテルに住み着いた人々の強かな暮らしぶりが彩りを添える。
冒頭、屋上での綺麗なロスの風景が、ボノの音楽とも相まって何とも美しい。ヴェンダースらしく詩的な台詞で字幕を追うのに疲れるが、誰にでもある「自我」を表現するには欠かせない。社会から見放されているホテルの住人にもそれぞれの「自我」があり、話が思わぬ方向に進んで行く。トムトムとエロイーズのラブ・ロマンスだけの話にしないところがヴィム・ヴェンダースの面目躍如。



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