・ 生き甲斐とは?を暗示してくれるハートフル・コメディ。
「居酒屋ゆうれい」の渡邊孝好監督が、実在のおばあちゃん劇団「ほのお」をヒントにしてハートフル・コメディに仕上げている。
脚本家を目指して静岡から上京した森下加奈子(西田尚美)は夢破れて帰郷する。森下家のおばあちゃん(淡路恵子)は老人クラブ・ともしび会のリーダー格でしっかり者。加奈子の封筒から「夕空、晴れて」という脚本を見つける。
おばあちゃん女優群(風見章子、草村礼子、イーデス・ハンソン、正司照枝、絵沢萌子、馬淵晴子)に加え、森下家夫婦に岸部一徳・風吹ジュン、市役所の福士課長と部下に益岡徹・市川実日子と個性豊かな俳優達が脇を固めている。
さらに津川雅彦、山田邦子、すまけい、佐藤允、ミッキー・カーティス、秋野太作、金子貴俊、石丸謙次郎、蛭子能収など、ワンシーンながらお馴染みの俳優達が見られるのも楽しい。しかも彼らがストーリーから脱線していないのもいい。
洋画の「フル・モンティ」「ブラス!」や邦画の「ウォーターボーイズ」などと同様納まるところへ納まるストーリーながら、おばあちゃんたちに元気を貰ったのは家族や加奈子だけでなく、この映画を見たヒトたちなのかもしれない。
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