晴れ、ときどき映画三昧

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「ボビー」(06・米) 70点

2015-03-07 12:14:48 | (米国) 2000~09 

 ・ 主役はアンバサダー・ホテルとR・F・ケネディ。

                    
 エミリオ・エステヴェス監督・脚本のロバート・F・ケネディ暗殺事件直前の群像劇。監督はデビ・ムーア扮する往年の大歌手ヴァージニア・ファロンの夫役でも出演している。

 ベトナム戦争でアメリカが混迷中の’68。キング牧師暗殺とともにR・F・ケネディ暗殺はアメリカの汚点である。E・エステヴェスは、実父マーチン・シーンとともに熱心なボビー親派ならではの用意周到な準備があって、この衝撃的な出来事に関わる24人を描いている。

 アンバサダー・ホテルの歴史と交流を語る元ドアマン、アンソニー・ホプキンスとハリー・ベラフォンテ。アル中の歌手D・ムーアと美容師シャロン・ストーンのツーショットなど、いままで見られなかった組み合わせも興味のマト。

 ケネディの演説を始め、実在のフィルムがドラマのひとりひとりの人生を浮き立たせている。人種間の争い、クスリで現実逃避する若者、ベトナム兵役免除のため結婚する2人、結婚していても何かしっくりしない夫婦など、群像劇ならではのエピソードが繰り広げられる。

 主役は舞台となったアンバサダー・ホテルと、声とドキュメント・フィルムによるR・F・ケネディだ。ボールルームでの演説から暴漢による暗殺シーンまで、臨場感があり目が離せない。

 なんとなく今のアメリカに似ている状況下、アメリカ国民はこの映画を見直す必要があるのでは?


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