・ マイケル・J・フォックスとJ・ウッズの異色コンビによるバディ・ムービー。
ハリウッドのアイドル・スターが役作りでNY市警の刑事とともに連続殺人犯を追うハメになるというアクション・コメディ。アイドル・スターにマイケル・J・フォックス、刑事にジェームズ・ウッズが扮し異色コンビによるバディ・ムービーに挑んでいる。監督は「サタデイ・ナイト・フィーバー」(77)、「張り込み」(87)のジョン・バダム。
マイケルは「バック・トゥー・ザ・フィーチャー」のマーティ役でお馴染みだが、そこから抜け出せるかが見どころ。
J・ウッズは「ワンス・ア・ポンナ・イン・アメリカ」(84)のマフィア役以来、個性的な脇役で鳴らした演技派。シリアスな役柄が多くアクション・コメディは珍しい。
この二人のコラボによる相乗効果は期待通り成功したようだ。
ただし、シリーズ化するほどには至らなかった。原因は二人の役柄に限界があって、次はどんな展開になるのかという広がりには無理な設定だったかもしれない。
あるいは、マイケルの病(パーキンス病)が重くなったからか、ウッズが大作での貴重な脇役に引く手あまただったのか。
連続凶悪犯パーティ・クラッシャーを捕り逃がした刑事ジョン・モス。
新しい役柄に挑むため、本物の刑事から演技を学ぼうと知るアイドルスターのニック・ラング。<スピルバーグのオスカー授賞式で自分の名前をいわれなかった>とか<メル・ギブソンの刑事アクションは誰が観たいのか>とか自虐的ネタで本作は始まる。
短気で乱暴だが刑事という仕事に命を懸けるが恋には不器用なジョン・モスのコンビは連続凶悪犯パーティ・クラッシャー(スティーヴン・ラング)という難敵を追ってマンハッタンを駆け巡る。
最大のハイライトは、ジョンの交際相手であるシングル・マザーのスーザン(アナベラ・シオラ)まで巻き込んだタイムズ・スクエアの広告塔で繰り広げられるスリリングなアクション・シーン。
改めてマンハッタン中心街でのロケができたハリウッドのパワーを知る想い。バブル末期の日本企業ブランドの華やかさも懐かしい。
ポリス・アクション全盛期のこの時代、チョッピリ変わった相棒による本作は笑いありアクションあり心情ドラマありの盛り沢山なバディ・ムービーだった。
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