晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『雨月物語』 85点

2006-08-29 07:44:40 | 日本映画 1946~59(昭和21~34)

雨月物語

1953年/日本

邦画の隆盛期作品が世界で注目された

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆85点

黒澤・小津と並んで欧米に影響を与えた溝口健二監督の代表作。ヴェネチュア映画祭銀獅子(最優秀外国映画)賞受賞作品だけあって映像・音楽・美術とも日本のアートを世界にアピールしていて、製作・永田雅一の意気込みが感じられる。
原作は小説家で大映映画の役員でもあった川口松太郎。戦国時代如何に庶民が悲惨で必死に生きていたか?その背景には貧しくとも家族の愛を大切にすべきという教訓的な話だが、人間の欲と業の深さを感じる作品。
京マチ子の怪しさ、水戸光子の逞しさ、田中絹代の慎ましさを的確に演じた女優陣が目立つ。これも女性を描くのが上手い溝口監督の手腕によるところ大。



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