晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ザ・ロック』 75点

2013-01-09 12:47:58 | (米国) 1980~99 




ザ・ロック


1996年/アメリカ






J・存在感たっぷりのJ・コネリーとN・ケイジ、E・ハリスの競演





プロフィール画像

shinakamさん


男性






総合★★★★☆
75



ストーリー

★★★★☆
75点




キャスト

★★★★☆
85点




演出

★★★★☆
80点




ビジュアル

★★★★☆
80点




音楽

★★★★☆
80点





 「フラシッシュ・ダンス」「ビバリーヒルズコップ」シリーズ、「トップ・ガン」などを手がけたドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマーのコンビによるエンタテインメント大作。ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリスの3大スターが観光名所となっている刑務所(ザ・ロック)のあったアルカトロズ島で繰り広げられるテロ事件の攻防を描いている。
 何といっても元英国情報局秘密情報部員で33年前アルカトロズ島刑務所を脱獄した男を演じたJ・コネリーが圧倒的存在感を示している。007の後日談をも思わせる役柄はチョッピリずるい感じも。もう一人というか本来の主役はN・ケイジ。前年「リービング・ラスベガス」でのアル中で死んでゆく哀れな役でイメージができてしまったが、ここでは化学兵器スペシャリストでFBI特別捜査官。対するテロリストは海軍准将で英雄のE・ハリス。事件を起こした理由が、多くの戦友が秘密作戦で亡くなったのに国家は不当な扱いに憤慨してのこと。
 裸でギターを弾いて恋人と過ごす非番のFBI捜査官と軍服姿で妻の墓標に誓いを立てる海兵隊員の好対照ぶりがこのドラマの幕開け。国家や政府の怠慢を皮肉たっぷりに描いたこの映画はシスコのカーチェイスを皮切りにノンストップ・アクションが目を奪うが、J・コネリーの登場で、ひと味厚みを増したアクション映画としてファンには一線を画すものとなった。
 マイケル・ベイの演出、ハンス・ジマーの音楽は映画の職人を感じさせるエネルギーを感じるが、良くも悪くも気を使わず楽しめる娯楽大作に仕上がった。