シャーロットのおくりもの
2006年/アメリカ
実写で頑張ったファンタジー
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 80点
キャスト 75点
演出 75点
ビジュアル 85点
音楽 75点
E・B・ホワイトの原作を70年代にアニメ化して評判が良かったが、敢えて実写とCGを駆使してリメイク。ゲイリー・ウィニック監督の本作は前作にひけを取らない子供と一緒に楽しめるファンタジー作品に仕上がった。
主演は少女ファーンのダコタ・ファニングではなく蜘蛛のシャーロット。上手くできているが、蜘蛛はどうしても嫌われ者でヒロインには不向きな動物。クリスマスにはハムにされてしまう子豚・ウィルバーを何とか助けようと納屋の動物たちと知恵を絞る。
アニメならどうということもないシーンでも実写だと牛やウマ・アヒル・山羊・ネズミの演力?に頼るしかない場面をどの様に撮影・仕上げ加工したのか興味深い。演技賞ものは利己主義のネズミ・テンプルトンで、卵を抱えたり綿アメや泥に塗れたり大活躍。
動物が持って生まれた<命の引き継ぐ営み>を通して生きることの大切さを子供たちに伝えようという意図は分かるが、人間が食用として育てる豚を救う矛盾は拭いきれない。もう少し丁寧な説明が欲しかった。
吹き替え出演したのは子供を出産した直後のジュリア・ロバーツ(シャーロット)、スチーヴ・ブシェミ(テンプルトン)をはじめキャシー・ベイツ、ロバート・レッドフォードと超豪華。なんとなく本人の顔を連想しながら観てしまうところがミソ。