ナイアガラ
1953年/アメリカ
ナイアガラ観光とモンローウォーク
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 70点
キャスト 85点
演出 75点
ビジュアル 85点
音楽 75点
チャールズ・ブラケットがプロデュース、脚本にも加わったナイアガラを舞台にしたサスペンス。C・ブラケットはヒロインにアン・バクスターを起用したかったが折り合わず、新人のジーン・ピータースとなったという。そのためモンローウォーク誕生となった準主役のマリリン・モンローが際立って見える。とくに愛唱歌「キス」を口ずさむモンローは、のちの作品を思わせる彼女の魅力を彷彿とさせる。
新婚旅行でナイアガラへきたカットラー夫妻(ケイシー・アダムス、J・ピータース)が朝鮮戦争の後遺症で精神医療で滞在しているジョージ(ジョセフ・コットン)と不倫をしていて夫に嫌気がさした妻・ローズ(M・モンロー)のルーミス夫妻に巻き込まれるストーリー。
ナイアガラの壮大な風景映像は観光気分に浸れるほど素晴らしい。激流に巻き込まれそうになるクライマックスは最大の見どころだが、全体はのちの2時間ドラマのお手本のような印象。名優J・コットンも2人の女優の引き立て役となっただけの気の毒な役割だった。