紳士は金髪がお好き('53)
1953年/アメリカ
M・モンローのイメージと地位を確立したミュージカル・コメディ
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 70点
キャスト 85点
演出 80点
ビジュアル 80点
音楽 75点
アニタ・ルース原作のブロードウェイ・ミュージカルをハワード・ホークスが監督、ジェーン・ラッセルの相手役として出演したマリリン・モンローの起用が当たって大ヒットしたミュージカル・コメディ。まだイメージが確立していなかったM・モンローのSEXYで内面の可愛らしさを引き出すことに成功させた映画として有名だ。
これは「腰抜け二挺拳銃」など、すでに大スターであるジェーン・ラッセルをしっかりものの姉的存在に据えることでモンローの魅力を開花させたH・ホークスの手腕を改めて評価したい。「百万長者と結婚する方法」もそうだが共演する女優を喰ってしまうモンローの起用は、この後なかなか難しいものとなってゆく。
「ダイヤモンドは女の最良の友」など4曲を歌っているが、決して上手いとは言えないものの独特の甘ったるい歌い方はなかなかのもの。決して吹き替えを許さなかった彼女の女優魂も感じる。
<男は美人を選び、女は金持ちを選ぶ>という台詞もモンローに言われると妙に説得力があるのが不思議。