男はつらいよ 寅次郎相合い傘
1975年/日本
寅さんの永遠のマドンナ
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shinakamさん
男性
総合
85点
ストーリー
85点
キャスト
85点
演出
80点
ビジュアル
80点
音楽
80点
シリーズ15作目の傑作。マドンナ・リリー役で浅丘るり子が再登場。船越英二が悩めるエリートサラリーマンで今回の狂言廻し。もし49作目があれば、リリーと結婚してハッピーエンドにさせてあげたい程、お似合いのカップル。
リリーが駅で雨宿りのとき、寅さんが迎えに行き、相合傘で帰る名物シーンが秀逸。セッカクさくらが縁談を持ちかけたのに、お互いすれ違うなど、寅さんとリリーの人物像を的確に表現している。シリーズ中ベスト3に入るのでは?
男はつらいよ 噂の寅次郎
1978年/日本
寅さんに女難の相?
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shinakamさん
男性
総合
80点
ストーリー
80点
キャスト
80点
演出
80点
ビジュアル
80点
音楽
75点
シリーズ22作目で、マドンナに大原麗子。例によって勘違いの失恋劇に益々磨きが掛かる。今回も脇役が良い。博の父に志村喬、雲水に大滝秀治、恋敵に室田日出男、恋人?の泉ピン子と実に多彩。それぞれの持ち味を発揮していて楽しい。
3代目おいちゃん役の下條正巳も大分違和感がなくなってきたし、さくらのお兄ちゃん思いも段々姉が弟を心配する雰囲気で、この作品の長寿振りが伺える。
男はつらいよ 寅次郎と殿様
1977年/日本
城下町の美しさと時代の変化
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shinakamさん
男性
総合
80点
ストーリー
80点
キャスト
85点
演出
85点
ビジュアル
80点
音楽
80点
シリーズ17作目。愛媛大洲市を舞台に嵐寛十郎の当主とマドンナ真野響子の物語。大洲の城下町風景と柴又の人情の触れ合いが対照的。いかにも時代を越えた殿様そのままのアラカンと、寅さんとの可笑しな交流が面白い。何より執事役の三木のり平が秀逸。殿様の忠実な部下でありながら、本音が随所に出てしまう愛すべきキャラクターを演じていて、この映画の美味しいところを食ってしまっている。
相変わらず惚れっぽい寅さんを始め、柴又の人々がそれぞれキャラクターを発揮している。マドンナの真野響子はイメージどおりで無難な演技。
砂の器
1974年/日本
日本映画の円熟期に、丁寧に作られた名作
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shinakamさん
男性
総合
85点
ストーリー
85点
キャスト
85点
演出
85点
ビジュアル
85点
音楽
85点
松本清張のベストセラーを丁寧に映像化した橋本プロ作品。野村芳太郎・山田洋次のシナリオが秀逸。配役も豪華キャストで丹波哲朗・加藤剛を始めとする主要人物は勿論、脇役陣が素晴らしい。社会派ドラマだがサスペンスとして観た方が楽しめる。30歳の時映画館で見たときより今の方が高質な映画だと感じたのはロケ地での撮影が丁寧で、昨今のTVドラマと比較してしまうせいか?一つだけ不満があるとすれば、三木巡査(緒方拳)が映画館主(渥美清)の部屋で和賀=本浦(加藤剛)の写真をひと目見て少年時代の本浦だと分かってしまうシーン。映像ではまるっきり連想できない。