西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

実務はすべて民間委託されていて、市職員が行うのは指導監督だけ。なのに特殊勤務手当を支給するとかおかしいでしょ!?

2023-08-24 13:04:35 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

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本能寺の変で信長公が倒れた後、常識的には考えられないスピードで秀吉が中国地方から関西圏に帰還→明智光秀を倒して天下統一を実現する礎を築いた、いわゆる中国大返し。
これについて船と海路の利用なしには実現不可能では???というのを具体的数値を伴って解説しているあたり、とても興味深い。
元寇についての考察にも「そんなん考えたこともなかったな…」という内容が含まれていて、かなり面白いぞ。
こりゃ続編も読まなければ!

てな話はさておき本題の特殊勤務手当にかかる質疑の最終回。
今回は、これまでの内容を踏まえての意見要望ですよ。
それでは、どうぞ!

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本市清掃職員の7割を占める正規職員の特殊勤務手当を含めた一人当たり平均年間給与は759万7千円。
これに対して、国が示す賃金構造基本統計調査によると民間同職種の平均年収は372万円です。
両者のバランスは均衡を大きく欠いており、「地方公務員法に規定する均衡の原則」に照らして、問題があることは明らかです。
だからこそ質問で取り上げた通り、各自治体においても、ごみ処理に関わる業務に従事することへの手当について廃止や金額の削減、支給対象の縮小といった見直しが進められているのでしょう。
答弁にあったように「じんかい収集業務など危険や不快等、他の業務に比べ著しく特殊勤務の要素が高い業務に従事する者に対しては、他の職との均衡上、別途給与上の措置を講じる必要があるとして」も、民間事業者に比べて基本給部分だけでも圧倒的に高い中、更に手当を支給することには説明がつきません。
これはじんかい処理作業従事手当だけでなく、表中で民間同種事業者との給与均衡の原則という観点から問題ありとして整理した葬儀作業従事手当、し尿処理作業従事手当についても同じことが言えます。

また手当の支給対象や、内容という点からも様々な問題があります。
一例として、資料⑤のじんかい処理作業従事手当の2つ下、し尿処理作業従事手当について令和3年度の包括外部監査で、厳しい指摘がなされていますので、読み上げます。
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現在、市のし尿処理業務はすべて民間へ委託されており、市の職員の主な業務は委託業者の指導監督のみである。
しかしながら、委託業者から提出される日報等の確認等、委託業者の指導監督業務を行った場合にはその都度特殊勤務手当が支給されている。

委託業者の指導監督業務は通常業務の範囲内であり、また著しく困難、危険、不快又は不健康な勤務その他の通常にない業務とは考えられない。

加えて他の事業で委託事業がある場合に、委託業者の指導・管理業務に対して特殊勤務手当が支給されることはない。

市は上記を踏まえて、委託業者の指導監督業務に対して『し尿処理作業従事手当』を支給することが適切か否かを検討し、適切ではないと判断された場合には必要な対応を実施すべきである。
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以上が、包括外部監査で指摘されている内容です。
私も、この内容に強く同意しますし、このような手当が必要とは到底思えません。
そして他の手当についても、質問で取り上げた内容はもちろん、少なからず、同様の問題を抱えていると考えています。

市は何かというと、財政が厳しい、お金がないということを言います。
今議会での一般質問でも財政的制約に触れられる場面が複数ありました。
私は、こうした現状を打開するためにも、あらゆる分野において不断の費用削減に向けた取組を進めていくべきだと考えています。

質問した全ての内容に対して「手当の見直しの必要性について更なる検討を行う」趣旨の答弁が示されました。
率直に言って、「見直しの必要性について検討する必要がある」という意味が分かりません。
「必要性」というならあるに決まっているし、むしろ見直すべきだとしか思えません。
本来なら再質問したいところですが、当局との協議内容を踏まえ、再質問は控えます。
答弁にあったように、まずは見直しの必要性についての検討を早急に進めて頂きたい。
そして見直しの必要性があるのは当然ですから、早期に積極的かつ抜本的な見直しを進めて頂きたい。
強く要望すると共に、今後の展開を厳しい視線で監視していくことを約束します。
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言いたいことは全部、上の赤字部分に集約されています。
本日、公表された昨年度決算の内容からも、本市財政の極めて厳しい状況は明らか。
改めて、こうした取組をこそ進めていくべきだと確信しています。
引き続き、厳しい姿勢で、こうした問題に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


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