西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

代表質問での<人事・給与制度>に関する質疑は、こんな感じでした。というわけで詳細をご報告します。

2017-03-10 14:34:04 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

今日の午前中は、市内公立中学校の卒業式。
私が中学生の頃は総合選抜制度だったので、言うても結構、同じ高校に進学する子が多かったんですよね。
そう考えると、今の中学生は卒業後、本当にバラバラになるわけで感慨深さはひとしおやろうなあ。
みんなが、それぞれの道で素晴らしい未来を切り開いていくことができるよう願いつつ、改めて、ご卒業おめでとうございます!

さて本題、代表質問のご報告の続きをば。
それでは早速始めます。

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<人事・給与制度の改革推進>についてです。
施政方針において、市長は「人事・給与制度では、新年度より導入する行政職給料表において、係長以上の職と非管理職の格付けを分離し、各職位の役割の明確化を図るべく大きな改正をおこないました。
新給料表の導入にあたっては、平成28年度から実施している人事評価の評価結果によるメリハリの効いた運用を図ることにより、職員のモチベーションの向上や納得性を促し、職員のキャリア形成に即した人材育成と組織の活性化を図っていきます。」と述べています。
資料①をご覧下さい。
  ↓


市長は、マニフェストにおいて、西宮市の危機的な財政情況を改善する方法として、『332億円(年間予算の約1/5)を占める人件費を削減することです』とし、その上で、『西宮市職員、特に公用車運転手・清掃職員・学校用務員・電話交換手・給食調理員などの技能労務職の給与は、民間同職種の倍近く、国と比較しても1.38倍にもなり、全国屈指の高水準です。地方公務員法第24条の3には「職員の給与は、生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定められなければならない」とあります。西宮市職員の給与水準は、もはや法律上問題のあるレベルなのです』と述べています。
また『問題は、技能労務職の給与と採用だけではありません。西宮市の人事評価には実績や勤務態度が考慮されず、ボーナスも一律。昇進しなくても給料は上がり続けるため、優秀な若い管理職より、能力の低い年長のヒラの方が給与が高いケースもザラです。大多数の職員はこのような情況に疑問を感じつつも、閉鎖的な組織の中で声をあげられずにいます』ともしています。
それでは以上の内容を踏まえて、二点質問します。

【質問①】
「人事・給与制度では、新年度より導入する行政職給料表において、係長以上の職と非管理職の格付けを分離し、各職位の役割の明確化を図るべく大きな改正をおこないました」とあるが、この点については従来から国・県により指導されていたのを、ようやく正したものと受け止めているが、どうか?
【質問②】
施政方針に述べられた内容を実施することで、市長がマニフェストで述べた「西宮市の人事評価には実績や勤務態度が考慮されず、ボーナスも一律。昇進しなくても給料は上がり続けるため、優秀な若い管理職より、能力の低い年長のヒラの方が給与が高いケースもザラです。」という状況は是正されるのか?
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【まとめて答弁】
人事・給与制度改革については、「職務給の原則」をより一層徹底するため、行政職給料表を7級制から8級制に改め、これまで同じ行政職4級であった「係長」と「主査」を、5級と4級に明確に分離しました。
これは、本市人事・給与制度の長年の課題であり、以前からご指摘があったものを、解決したものです。
この新給料表導入にあたり、現在実施している平均約▲2%の給料カットを給料表全体で包含し、給料カットではなく、本則給料額そのものが他都市と均衡のとれる適正な水準となる給料表としました。
特に主査が格付けられる新4級については、給料表上の最高号給を▲5.7%と大きく水準を下げました。
同時に、強いご指摘があった「給料表各級の重なり」や「給料間差額」もあわせて是正し、係長以上の職位において、昇任時のメリットがこれまで以上に大きく生じることになる、メリハリのある、将来にわたって人件費抑制効果が出る給料表となりました。
給料表切替えにおける経過措置についても、2年間というこれまでにない短期間とし、現給保障額についても現行の本則給料額ではなく、給料カット後の水準で実施し、ただちに抑制効果が表れる制度としました。
また、この給料表への切替え実施により、来年度からは、これまでの月例給だけでなく、一時金についても抑制効果が出る給与制度となりました。
これらの改革実施により、人件費の抑制効果額は、現行制度との比較において、経過措置期間中で年間約3億6000万円、今後10年間では約45億円の人件費抑制効果を見込んでおります。
来年度からは、この新給料表の適用と、人事評価の評価結果によるメリハリの効いた運用をあわせて行っていくことで、これまで以上に職員のモチベーションを図り、がんばっている職員の納得性を得ることで、組織の活性化を図っていきます。
  ↓
【意見要望】
給与制度の見直しに関しては「給料表各級の重なり」「給料間差額」の是正等、私が以前から指摘してきた内容が一定是正されたことは評価します。
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市政報告25号×裏面@2011年2月発行

一方で、「来年度からは」「人事評価の結果によるメリハリの効いた運用をあわせて行っていく」という内容については、
●そもそも市長就任後の三年間この問題に本腰を入れて取り組んできたのか?
●本当に、来年度からは取組を進めることが出来るのか?
という疑問を持ちますし、「自身が主張していた内容を実現できるのか?」という問いに対して、なんの答えもなかった、できなかったことは当時、今村候補に期待し、大いに応援したものとして非常に残念です。
自身が選挙前に主張していた内容に責任を感じ、真摯に公約実現に取り組むよう重ねて要望します。

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人事当局は随分努力もされているし、一定の成果を得ているとも思っています、個人的に。
一方で、この話は「国と比べて極端に高い水準にある西宮市の給与水準を是正するべき!」という大きな流れにのっかったものであり、言わば既定路線の内容。
また市長が選挙時に主張していた内容に比べると・・・な点は否めんよな、と思っています。
繰り返しになりますが、ここらへんこそが市長が主張していた内容の一丁目一番地な訳で。

というわけで引き続き、この分野については誰よりも厳しく追及してまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。