先週末に、市が買いたがっている、
アサヒビール西宮工場跡地のことに関連して説明を受けました。
内容は、仮に、市がアサヒビール工場の跡地を購入することが出来ず、
全ての土地が
①住宅地として開発された場合
②商業施設群として開発された場合
どのような影響が考えられるのか???
ということをシミュレートしたものです。
このシミュレーション自体が、かなり極端な内容でもあれば、
仮定に仮定を積み重ねたものでもあるため、
実際、そうなった時に、どの程度、現実に近いものになるのかは
分かりません。
が、私は、このシミュレーション、非常に重要な内容だと思っています。
↓で、この資料中、とても気になる部分が、こちら。
ちょっと長いのですが、是非、ご覧下さい。↓
「asahiatotisimyu20121113.doc」をダウンロード
ここで重要な点は二つ。
○アサヒビール跡地が全部、住宅地として開発された場合、
「発生した児童を津門小(現校区)や周辺の小学校(上甲子園小学校)で
受け入れることは困難であり、小学校の新設を検討する必要がある」
と明確に認めていること
○同時期に、津門小学校は最大受入可能学級数25に対して24~25、
上甲子園小学校は最大受入可能学級数22に対して20~22と、
アサヒビール工場の跡地開発がなくても、きわめて厳しい環境に
おかれると予想されていること
です。
ところで、このシミュレーションはアサヒビール工場跡地の10ha全てが
住宅として開発された場合の話ですが、当然、他のパターンもありえます。
例えば、市が希望通り、アサヒビールの工場跡地を購入できた場合。
市が購入したいといっている土地は10ha中4.5haなので、
残り5.5haは、おそらく民間事業者によって開発されることになります。
そうなった場合、その5.5haは住宅地として開発されることになる可能性が
高いでしょう。
なにせ、西宮は人気の住宅地ですから。
で、そのケースを、市のシミュレーションから単純計算すると、
最盛時で10学級程度を必要とする規模の児童が、
この地域に存在することになります。
また、これは、市の提示した楽観的な予測に基づいたものであり、
これより多い児童数になることも十分、想定されます。
一方で、地域の小学校の学級数が、既に飽和状態であるというのは、
上で示した通りです。
となると、市が希望通り、土地を購入できた場合であっても、
「本当に、小学校を新設する必要はないのか?」
が問題となるケースは十分、考えられます。
行政が多額の資金を投じて、大量の土地を取得したにも関わらず、
周りの教育環境は児童数の大幅な増大によって劣悪になった!!
などということは許されません。
こういうことも考えて、計画は検討するべきだと思うのですよ。
アサヒビール工場跡地のことについては、
とにかく分からんことが多すぎますが、
今後もしっかりチェックするとともに、情報発信していきますので、
ご注目ください。
それでは失礼いたします。