この度、「西宮市立中央病院移転整備等検討委員会」が提出した
『答申書「西宮市立中央病院の今後の方向性について』に、
示されていたことで、重要なことを、一つ、書き忘れていました。
というわけで、今日は、その話など。
たまたま、今日の本会議でも、関連する話が出たことですし。
この答申書の冒頭「はじめに」では、
「公立病院に対する国の繰入基準を超えた公費の投入は
許されないであろう」
ということが書かれています。
P31では、この内容について、より具体的に
「救急医療や高度医療に対する補助金などの、
いわゆる基準繰入を除いては、公費の投入を認めるべきではない。」
という検討委員会の考え方が、はっきりと示されています。
今日の本会議の質疑でも、市長が、
「公立病院として担わなければならない部門について
認められる基準を超えて市税を投入することは、
許されるものではないと考えております。」
と、はっきり言いました。
で、こんな、いわば当たり前のことを、事々しく書いたり言ったりしている
背景には、現在の中央病院に対しては、
「国の繰入基準を超えた公費の投入」
が行われている、という現実があるわけで。
国が定めた基準に則り、母体であるところの地方自治体から
多くの公立病院に対して、繰り入れ(=補助)が行われています。
これ自体は、国が定めたところでもあり、
どこの自治体でもやっていることではありますが、
西宮市の場合、少し、たちが悪いのは、
国が定めた基準以上の繰り入れを経常的に行っているところにあります。
ちなみに、平成22年度の決算で見ると、
この、法定外の繰り入れ金額は、計・約1億6497万円/年。
つまり、西宮市立中央病院の本当の平成22年度決算は、
今、表に出ている金額よりも1億6千万円以上も悪いということになります。
今でも、たいがい、ひどい決算やってのに、なんだかなあ。。。
今日の本会議場での答弁から考えると、私には、
市及び市長は、
中央病院の移転整備を既定路線と考えているとしか思えません。
ですが、だったら少なくとも。
今からでもできる、黒字化のためには絶対に欠かせない、
人件費削減のための具体的な行程さえも、
示さないなんてことはありえません。
それにしても、こういう言い方は、あまり好きではないのですが、
ほんま、民間ではありえない仕事の進め方やなあ、と。
「個人が窓口で払ってくれる医療費も、来院者・入院者数も大幅に増えて、
病床の回転率も劇的に向上して、人件費もぐりぐりに削って、
そうしたら、病院の経営は成り立つんですよ~。
もちろん、これは今とは全く違う、新しい病院になるという前提ですから、
今の病院に比べて数字が楽観的過ぎるとか言う批判は、
受け付けません!!!
あ、あと、もちろん、大幅赤字の最も重大な原因である、
高すぎる人件費も新病院になったら、改まっていくと思いますよ~。
でも、そのための具体的な取組内容も根拠も、
今のところ、示せないし、いつ示せるかも約束は出来ませんけど~。」
今のところ、出されてる話は、結局のところ、突き詰めていくと、
こういう話でしかありません。
せやけど、こんないいかげんなことで、
優に100億円以上もかかるような話が前に進んでいくなんてのは、
正直なところ、到底、信じられません。
もっと、まともな議論がしたいものだと思いつつ。
それでは失礼いたします。