できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今度は大阪市長のリーダーシップが問われます。

2012-07-16 17:59:43 | ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120716-00000463-yom-soci
この記事にあるとおり、大阪市の西成区で、16日の早朝、中学2年生の女の子が亡くなりました。転落死なのか、自殺なのか。マンションの屋上の手すりを乗り越えたあとがあるそうですが・・・・。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120715-00000064-mai-soci
この記事にもあるとおり、昨日15日の午後にも、大阪市の東淀川区で中学3年生の男の子のマンションからの転落死という悲しい出来事がありました。

大津市での中学生の「いじめ」自殺事件のあとに起きた、大阪市内の中学生の悲しい出来事です。また、橋下大阪市長があれだけ、大津市教委の対応を罵倒したあとです。
このような大阪市内で起きた中学生の悲しい出来事に対して、市長としての彼はいったい、今後、どのような対応をするのでしょうか?

徹底的にこのふたりの中学生の死の背景に何があったのか、大阪市教委や当該の学校に対して調査を行い、遺族側に適切に説明するよう、市長として「要請」をこの際、するのでしょうか?
あるいは、「もう二度と、このような悲しい死を迎えてはならない」とアピールをして、市政改革プランの見直しを指示し、子どもの人権相談や子どもの安全・安心な暮らしづくり、セーフティネットの形成にかかわる予算の削減、施設の統廃合などをとりやめにする。そういう決断を市長として彼は行うのでしょうか? 
さらに、大阪市立の学校園や市教委の取り組み、あるいはこども青少年局の関連事業などを通じて、今後、積極的にいじめ防止や子どもの自殺防止に関するキャンペーンをはっていくなど、何か具体的な施策の提案を明日以降、市長としての彼はするのでしょうか?
こういったことを誰かに指摘される前に、自らのリーダーシップを発揮する形でするのでなければ、「先日の大津市教委を罵倒した発言、あれはいったいなんだったの?」と、市長としての彼の見識に疑問符がますますつくのではないでしょうか?
ひとまず、私のほうからは、このことを先に指摘しておきます。


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