できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

あらためて全容解明を求めたい

2012-03-26 22:19:59 | ニュース

http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kotsu/0000162173.html

この大阪市交通局が今日付けで発表した「知人・友人紹介カード配布回収リスト」の件は、2月の初め頃に、大阪維新の会所属の市議のところに内部告発情報として(そもそも、その時点で、このような内部告発が市議のところへ行くところからして、なにか裏がありそうだと思ったのですが)、大阪市交通局で労組が組織的な選挙活動をしていたかのような話がもちこまれ、それが「スクープ」としてテレビ番組で取り上げられたことが発端かと記憶しています。もしも記憶違いがあったら教えていただきたいのですが。

で、今日の発表内容からすると、そのリストを作成したのは交通局勤務の非常勤嘱託職員だとか。しかも「ねつ造」というコメントが交通局からでています。

いったい、どのような事情でこの嘱託職員がリストを「ねつ造」したのか。また、その「ねつ造」されたリストがいったい、どのようなルートを伝って市役所の外に出て、維新の会の市議あたりに情報として流れて行ったのか。そして、その維新の会の市議が出した話を、テレビ局はどのような確認作業を行って、番組のなかで「スクープ」として流したのか。また、なぜ今頃になってこの調査結果を交通局が明らかにしたのか、等々。私としては以上のような疑問点があって、まだまだ「全容解明」ということには至っていないかと思っています。

ちなみに、たしか今度、交通局長として、外部(たしかどこかの私鉄)から人を呼んでくるんでしたよね、大阪市? その前にある程度、この話に決着をつけておきたかったんですかね? 

いずれにせよ、引き続き、この件については「全容解明」が必要ではないか、と思われます。

と同時に、大阪維新の会の市議団及び地域政党の大阪維新の会代表としての橋下市長、この件に対してどのような対応をとるつもりですかね? ある交通局の嘱託職員がリストを「ねつ造」したかもしれませんが、それを取り上げて労組攻撃の材料として使って、マスメディアを巻き込んで世論をあおってきたのは、あなたたちですからね。そして、弁護士会などから「思想信条の自由」等の侵害だと非難された、あの特別顧問らによるチームの調査活動も、このリストの一件なども含めて行われたはずですが。

この際、大阪維新の会として、この件に限らず、大阪市の職員全体に対する自分たちのこの間の対応の問題点についてもすべて洗い出して、謝罪すべきものは謝罪すべきだし、是正すべきものは是正してほしいところです。こちらも、ぜひ、きっちりとやっていただきたいですし、特別顧問の皆さんにはぜひ、こういうところで、橋下市長に対して、適切な助言をしていただきたいものです。


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