今日は雨模様の一日でありました。ちょっと楽しい本を紹介したいと思います。
加藤八洲著 「私の旅 花曼陀羅」
この本は、版画家であり随筆家でもあった、加藤八洲さんの「旅と花」だけを取り上げた「私の旅 花曼陀羅」です。
加藤八洲さんは、1997年に逝去されるまで、版画家として活躍され、その作品は、ウィーン・ドイツ・オランダ・ニューヨークなど世界中の美術館に所蔵されております。
著者は、この本の中で、出合った人々を的確に捉え、ユニークな表現で文章にしております。
利尻島に行くくだりなど、そこに居る様な錯覚を覚えるほどの名調子で書いております。
大しけに遭い、ドサ廻りの劇団一行と同船になり、待合室を独占しての傍若無人振りを皮肉り、乗船後に、その劇団の人気女優達が派手な小間物店を開いて苦しんだとか、ドサンコの鍛冶屋さえすっかり船酔いで弱っている。といった風に、船旅を実に面白く描いております。
また、アラスカ覚書のところでは、「あてがわれたホテルに篭っていても意味がないので、夕食タイムまでその辺を歩いてみる。放浪するでは物騒だが、逍遥すると書けば文学的になる。」と一人ホテルから抜け出して散策(本では放浪)したことなどを書いております。
そして、雪の旅では、「まだ生きるつもりか春の種をまく」や「寝たきりへ長生きしてねという他人」とこんな句を書いております。
雨で外室もままならない方は、こんな楽しい本を読んで見てはいかがでしょうか。
加藤八洲著 「私の旅 花曼陀羅」
この本は、版画家であり随筆家でもあった、加藤八洲さんの「旅と花」だけを取り上げた「私の旅 花曼陀羅」です。
加藤八洲さんは、1997年に逝去されるまで、版画家として活躍され、その作品は、ウィーン・ドイツ・オランダ・ニューヨークなど世界中の美術館に所蔵されております。
著者は、この本の中で、出合った人々を的確に捉え、ユニークな表現で文章にしております。
利尻島に行くくだりなど、そこに居る様な錯覚を覚えるほどの名調子で書いております。
大しけに遭い、ドサ廻りの劇団一行と同船になり、待合室を独占しての傍若無人振りを皮肉り、乗船後に、その劇団の人気女優達が派手な小間物店を開いて苦しんだとか、ドサンコの鍛冶屋さえすっかり船酔いで弱っている。といった風に、船旅を実に面白く描いております。
また、アラスカ覚書のところでは、「あてがわれたホテルに篭っていても意味がないので、夕食タイムまでその辺を歩いてみる。放浪するでは物騒だが、逍遥すると書けば文学的になる。」と一人ホテルから抜け出して散策(本では放浪)したことなどを書いております。
そして、雪の旅では、「まだ生きるつもりか春の種をまく」や「寝たきりへ長生きしてねという他人」とこんな句を書いております。
雨で外室もままならない方は、こんな楽しい本を読んで見てはいかがでしょうか。
ありがとうございます。
若い頃読んだ本を、今頃になって読み返しております。
気臆力のない私は、初めて読むような感じです。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
加藤八州先生の版画を余り拝見しておりませんので、行ってみたいです。
ありがとうございました。