tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

85歳の卒業は・・・

2017-02-25 18:12:13 | 自宅稽古
2月25日(土)
風の無い穏やかな一日でした。風さえなければ比較的暖かく感じます。
60年以上お稽古を続けておりました方が今月で引退することになりました。

ここ1~2年は、転んで足を痛めたり、風邪を引いたとお稽古を休むことが多かったのですが、とうとう決心したようです。

   
   床の間

床の間には、「茶 是長寿友」を掛け、長年お稽古に通い続けてくれました事に敬意と感謝の気持ちを表しました。
青春時代からずっと、というより、人生の大半をお茶に係っていた人が、体力の限界を知り、自らの意思で終わりにするという決断をするのに、どれ程の気持ちの整理が必要だったかは知る由もありませんが、立派な事だと思っております。

これ以上引き留める事はできませんが、これからも、出られるようなお茶会などには声をかける事を約束して、長年に渡るお稽古を終わりにいたしました。

人に教えるでもなく、只々自分の楽しみだけのお茶をお仕舞にしたのでした。
85歳の卒業です。

   
   棗は

「お棗は」
「認得斎お好みの、柳蒔絵中棗でございます」

中国の故事から、柳の棗を使ってのお稽古でした。

   
   花

藪椿とダンコウバイです。
ダンコウバイもいよいよ終わりです。使えそうな枝は全部使い切ってしまいました。

高校生も大學生も、そして我が家でも、卒業が続いております。
4月になるとまた新しい人達との出会いがあるでしょうが、別れのシーズンは辛いですね・・・



コメント (2)
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