tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

親鸞聖人の足跡を辿る・・・

2015-09-26 15:26:54 | 旅行
9月26日(土)彼岸明け
雨も上がり何となく肌寒いような一日でした。

今日は彼岸明けですが、お彼岸の中日の23日から24日にかけて、「親鸞聖人の足跡を辿る」と云う旅に行って来ましたので、備忘録的な事になりますが、まとめておきたいと思います。

   

   親鸞聖人像

9月23日10時に、親鸞聖人が上陸したと伝えられている「居多ヶ浜」の見晴らし台に立っておりました。
私がこの地に憧れたのは、「紀野一義著 わが親鸞」を読んでからですから、もう何十年も前の事です。

その頃は、小さな小屋がぽつんと立つ寂しい所だったと書いておりました。
今では立派な夢殿を模した八角形の「見真堂」が立てられ親鸞聖人の像が安置されております。
流人となった親鸞聖人がこの地に上陸されたのは承元元年(1207年)と云われております。

   

   五智国分寺 三重塔

居多ヶ浜に上陸した親鸞聖人が1年程過ごしたのがの場所と伝えられておりますが、聖人が配所とされた国分寺の場所はいまだに不明だそうです。

現在の国分寺は、上杉謙信が再興したもので、境内には三重塔や、流罪中に過ごしたと云われる「竹之内草庵」や芭蕉の句碑、そして親鸞聖人が水を汲んでいたと云われる「養爺清水」画あります。
今でもこんこんと水が湧き出ております。

   

   居多神社

居多神社は、親鸞聖人が上陸されて最初に参拝された神社だと云われております。
そして、「すえ遠く 法を守らせ居多の神 弥陀と衆生の あらん限りは」と詠み、早く赦免となるように、念仏が盛んになる様にと祈願したと伝えられております。

   

   片葉の葦

この神社に「親鸞聖人にまつわる七不思議のひとつ「片葉の葦」があります。
葦の葉が西方浄土を向いているとか、罪を許され常陸の国に旅立たれた聖人に引かれて関東の方を向いているとか諸説がありますが、不思議な葦が見られます。

   

   国分別院 上陸の像

親鸞聖人が1年間過ごされた「竹之内草庵」から移り住んだ「竹ヶ前草庵」があった場所と云われ取ります。
ここの草庵で、生涯の妻となった「恵信尼」と暮らしたと伝られておりますが、詳しい事は分かっていなそうです。

   

   竹ヶ前草庵跡の石碑

本堂の左側に「竹ヶ前草庵」の跡を示す石碑、そして右側には、親鸞聖人像と上陸された時の様子を再現した像が建っている。

   

   光源寺 御満悦の御真影

光源寺は、親鸞聖の弟子である最信が開いた寺院と伝えられている。
本堂には、親鸞聖人が罪を許された時に自ら描いたと云われる「御満悦の御真影」が安置されている。

この「御満悦の御真影」は、左手が上がっているために「左上御影」と云われ、全国でも数点しかない貴重なものだそうです。
本堂中央にこの「左上御影」は安置されている。

   

   浄善寺

度重なる火災のために、インドパコタ様式のテッキンコンクリート作りの珍しいお寺です。
堂内には、親鸞聖人が一夜の宿をとった際に枕にした「御枕石」や「親鸞聖人真向の御影」などが安置されている。

江戸時代には「柿崎御坊」と呼ばれていたそうです。

   

   恵信尼廟所

昭和31年に「比丘尼の墓」と呼ばれる五輪塔が発見されました。
樹齢600年と云われる辛夷の古木の根元にあって、昔から「偉い人の墓」と言い伝えられていたそうでしたが、研究者によって、恵信尼の墓と断定されたそうです。

町おこしの一環としてとしてか、墓は整備され公園の様に整備されて、近くには記念館が建ち、立派なたたずまいになっておりましたが、何となく違和感のある風景としか感じられませんでした。

私たちが見たかったのは、辛夷の古木に寄り添うようにして建っている五輪塔であって、公園のようなきらびやかところに鎮座している恵信尼の墓ではないような気がしてなりません。(写真は上越市HPより)

   

   林泉寺 惣門

ここは、上杉謙信ゆかりの寺院です。
上杉謙信の墓があって、幼少の頃、ここの住職の厳しい教えを受けながら、14歳まで過ごしたと伝えられているお寺です。
惣門は春日山城から移築されたと云われ、山門に掲げられている「第一義」は謙信自筆の物と云われている。

   

   上杉謙信像

この日最後にガイドさんの勧めで春日山城に登って見ました。
上杉謙信が高田市内を見つめている像が建っておりました。

ここまでが1日目の全工程になりますが、地元のガイドさんが詳しく説明をしてくれましたのでしっかり見て歩くことができしました。
コメント (2)
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