tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

鵜籠にたくさんの花を・・・

2015-06-12 18:01:16 | 茶の湯
6月12日(金)
朝から強い雨が降っておりましたが、午後にはやんでうっすらと晴れ間ものぞいておりました。
それでもお天気ははっきりせず、降ったりやんだりです。

今日は高校が中間試験のために茶道の授業が休みになりました。
そんな訳で自宅のお稽古です。

   

   花

花は、半夏生・ビオウヤナギ・マツモトセンノウ・カワラナデシコ・深山オダマキ・ヤマブキショウマ・タカノハススキの7種です。
花入は、たくさんの花が無いと使えない「鵜籠」を初めて使いました。

6月に入り、鮎の解禁が伝えられておりますので是非使いたいと思っておりましたが、花入が大きいので、花の数が無いと収まりませんので、ちょうど良いかと思いました。

深山オダマキとヤマブキショウマは昨日知人が届けてくれた花です。
今日が稽古日だと知っているので、それに合わせてよく届けてくれます。

   

   床の間

床の間は、朝から雨でしたので、「聴雨」を迷わず掛けました。
雨も昨日の熊本地方のように降り過ぎても困りますが、ほどほどに降る雨は、作物の成長を促す雨で大切だと思います。

雨の日ですが、嫌がらずに、雨音を聴く心の余裕を持って、お稽古に臨んでいただきたいとこの軸を掛けました。
「聴雨」の本来は、「聴雨寒更尽」の後に「開門多落葉」と続いている漢詩で、季節的には秋の深まる頃の情景を詩にしたものですが、「聴雨」だけになりますと、こんな使い方で十分ではないでしょうか。

「雨音を聴いている間に夜が更けてしまった。夜が明けたので門を開けてみると一面に葉が落ちていた。あの雨音は葉の落ちる音だったのか・・・」こんな意味だそうですが・・・

お茶室では、雨音に耳をかたむけ、心静かにひと時を過ごせたらいいのではないでしょうか。


コメント (4)
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