tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

床の間を飾る花

2011-05-29 18:46:31 | 茶の湯
お茶室での楽しみは道具もさる事ながら、床の間に飾られた花ではないでしょうか。
先週お稽古場に飾られていた花です。


堂々たる伊賀耳付にオダマキ・タカノハススキ・ハコネウツギ

茶室で生あるものは花だけです。
昔からお茶に携わっている方々は、「茶花」と特別に呼びそれはそれは花を大切にしております。利休さんは、利休七則の中に「花は野にあるように」と云われております。茶席の花を活けるのには流儀花のように花型はありませんから、花の性質や形を見ながら活ける方のセンスで活ければ良いと思います。

昔から「花は足で活けよ」と云われておりますように、茶会などの折には、あちらの野、こちらの野と歩いて、その時の茶席に合うような花を探しなさいといった意味なのでしょうが、これもお茶の楽しみ方の一つだと思います。

しかし、近年は、電話一本でどんな花でも手に入る時代ですが、栽培された綺麗過ぎるほど綺麗な花よりも、形が多少悪くても、自然に咲いていた花の力強さはどんな床の間でも力負けしないで堂々としております。

茶花には昔から「禁花」といわれ、香りの強い花・あくどい色彩の花・名称を忌む花・季節無しの花・トゲのある花などがお茶席にはそぐわないとして「禁花」になっております。

こんな事を頭に入れながら床の間に飾られた花を拝見すると、お茶がもっともっと楽しくなると思います。
コメント
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