tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

道具に茶趣を語らせよう

2011-05-13 19:11:02 | 道具は語る
さわやかな一日をお稽古で過ごしました。この時期になると決まって使われる道具があります。



写真の茶碗は、八橋の絵茶碗で、5月に入るとあちこちの茶席でよく使われます。
平安時代の歌人在原業平の伊勢物語の東下りの段で、業平が詠んだ歌により、三河の国八橋が一躍有名になったそうです。

杜若を見るために造られた木造の渡り板を「八橋」といい、それを意匠として使っております。茶碗の他に香合や蓋置そして、棗など幅広く描かれております。これらは総て、この話を連想させるものとして昔から使用しております。
    
 「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」

そして、この歌の有名なところは、句頭に「かきつばた」の5文字をいれて詠んだというところにあります。

道具もこれだけ語ってくれれば十分でしょう。

日にちは分かりませんが、愛知県知立市の八橋公園では、今頃盛大に杜若祭りを開催していると思います。


今日のお菓子でした。美味しかった・・・。
コメント
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