読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

柴田よしき「銀の砂」~愛よりも子種を求める藤子の悲しい性!それを作った辛い過去~

2015-05-17 03:22:30 | 



柴田よしき「銀の砂」読み終わりました☆



最近柴田さんの作品を続けて読んでるけど



今回の作品は



女性作家さんならでは☆







女の心情がよく描かれているなぁと思いました





私は運よく



穏やかな旦那に恵まれ



娘2人に恵まれ



姑とは別居だったので



確執も特になく過ごしました。




けど



この作品の中の「藤子」



フィクションとはいえ・・



もしかしたら似たようなことがあるのかもしれない!



そう思うと



読んでいて苦しくなる思いでした





藤子は短大を卒業するその年に


行彦と見合い結婚する



行彦は次男で


最初は親とは別居のはずが・・


騙された形で同居を強いられることに




そこから藤子の苦しい毎日が始まる



何が気に入らないのか


姑の淑子は


藤子のやることなすことに文句をつける



藤子に「妙子」という娘が生まれ



それからも藤子に対する淑子のイジメは続いた。。




夫の行彦はそれを知ってはいても


助けてはくれず・・



藤子は八方ふさがりの状態に!!




2人目の子供がすぐにできるものの・・




流産



医者からは




習慣性流産



だといわれる。




もう子供は望めない身体だと。




それからは夫は藤子の体に触れようともしなくなった。




地獄のような毎日から抜け出すために



藤子は妙子を週に2回預けパートを始める。




姑の淑子は当初反対していたものの



妙子をその「サニー・キッズルーム」に預けることは


名門幼稚園に通わせるため有利だというと何とか賛成してくれた。




しかし・・



時刻から抜け出すためのこのパートが



藤子を




更に地獄へと導く





藤子の留守の間



淑子は行彦の新しいパートナーをあてがうため



行彦とある女を引き合わせていた。




藤子の目論見通り行彦はその女の方へ・・




そして



藤子のパートは犯罪にかかっていたことが発覚!!





そして



それが


行彦との離婚



娘「妙子」との





絶縁





という結果に。





藤子は東京で売れっ子作家になる。




そして




その藤子を目指して作家を志した「珠美」





「珠美」と藤子が出会う




そして



2人は




お互いなくてはならない関係になっていく。




同性愛とはまた別の・・





親子のような愛






藤子は妙子と離されてから



「子供」を求めていた




習慣性流産で子供はもう望めないとわかっていて・・



それでも




子種を求めて次々と男を求めていく・・




しかも



それは



藤子自身が意識せずに。。





男に



「愛」ではなく「子種」を求める藤子




そのことを



珠美もわかっていた




珠美の付き合った男・・



その男は



実は藤子と前からつながっていた




男の失踪!!




そして



その裏にある真実とは?!





銀色に光る砂・・



その中にある





憧れの形をした、絶望。





珠美が藤子にみたもの



そして



藤子が手に入らずに



追い求めていたもの・・





2人の女の人生の行方は























この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 碧野圭「書店ガール4」~自... | トップ | 東野圭吾作家デビュー30周... »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事