読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

三萩せんや「図書館ホスピタル」~悦子の「元気があること」が求められた就職先は図書館だった☆

2017-02-26 03:36:30 | 
三萩せんや「図書館ホスピタル」読み終わりました☆


三萩さんの作品は「神様のいる書店」を読んでいて


すごく良かったので



この作品にも興味があって読んでみました。



やっぱりよかった




読み終わった後に



心が温まるストーリーって



やっぱりいいですよね*^^*




主人公の「悦子」を応援している自分



悦子と一緒に



悲しくなったり・・



頑張ろう!って思ったり・・



本っていつの間にか自分と重ねてしまうんですよね~。




悦子も今まで本を読んでいなくて



図書館で働き出してから本を読み始めて



本が心の「薬」になることを知る



病んでいた心が



1冊の本によって



元気になる




そして


指針になったりもする☆



本ってすごい



そんなことに気づいていく。




そして


自分が図書館員になったことで



図書館にくる利用者も



「元気にしてあげたい」



そう思うようになる。




就職活動でことごく・・



「元気があること」アピールで失敗。。




就職浪人を余儀なくされる悦子




その悦子が


叔母に紹介された就職先は


「しろはね図書館」だった。



「元気のある人がいい」と館長の豊島にいわれ



図書館員として働くことになった悦子




とっつきにくい50ぐらいの「早坂さん」



根暗そうな20代の男性「凪原さん」



この2人とはなかなか距離が縮まらず



苦手意識を持っていた。



しかし・・



「頼ってください」と早坂に言われ



悦子は気づいていく




誰かに頼ることも時には必要で。

その代わり自分も誰かに頼られることがあって。

関わり合って、互いに知って、知られていって・・

人はそうして自分というものの所在を確かめていくのかもしれない。




そんなことに。




図書館で見かけた「自殺志願者」



その人と言い合いになり



そこへ助け舟を出す「凪原」



そこで知った凪原の正体



凪原と悦子の距離も縮まっていく。





時に毒を吐く「五十嵐さん」(20歳女子)



既婚者でふんわり優しい雰囲気の「花田さん」(30代女性)



いつも笑顔で丸っとした館長「豊島さん」



そんな人たちに助けられ・・



そして


「助けてもらってる」と悦子にいってくれる。




そんな職場で



悦子は成長していく




しろはね図書館が「図書館ホスピタル」と言われる所以・・



それはそこが元病院だっただけではなく



人を元気にしてくれる本や



人たちがいるから




こんな図書館があったなら



自分も行ってみたいなぁって思った。





「サラダ記念日」や「星の王子さま」



そんな懐かしい本も登場して


知ってる~♪



なんて。


でもこの2冊タイトルだけで


読んだことないんだよねぇ。。


今度読んでみよう



何事も「遅い」なんてことはない。



いつからでもやれる!



元気さえあれば!!




そんなことを教えてくれた1冊です。



あなたもえっちゃんと共に成長してみませんか?笑









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雫井脩介「仮面同窓会」~親友の正体を知った時!洋輔が迫られた究極の選択とは?~

2017-02-25 03:05:29 | 
雫井脩介「仮面同窓会」読み終わりました☆



雫井さんの作品を読むのは初めてでした。


友人にこの本を勧められて読んでみることに



読み始めたらグイグイ引き付けられて


あっという間に読み終わってしまいました^^




26歳の洋輔は


システムキッチンの営業マン



成績が悪く


上司に小言を言われる毎日に


嫌気がさしてた



いつも心の奥底にあるのは


高校時代に


生活指導の教員


樫村から受けた体罰


天突き体操の


「よいしょー!」





「声が小さい!」


と何度もやらされた嫌な思い出




今の冴えない自分は


あの時のことが



原因?!



そんな風に考えてしまう。




そんな冴えない毎日を送ってた洋輔が



高校時代憧れていた「美郷」と



駅でばったり再会する。




ストーカー男がいるから



母の車が迎えに来るまで一緒にいてほしいと頼まれる。




そして


その後


美郷と付き合い始める洋輔



幸せの歯車が回り始める




美郷の勧めもあり



あまり乗り気でなかった高校の同窓会に出席することにした洋輔




そこで



希一・和康・八真人



と久しぶりに会う




そして



樫村との再会



しかし


樫村は自分のことを覚えてもいないようだった



そのことに・・


自分の中でくすぶっていた何かが


再燃していく・・




そして


希一・和康・八真人とともに


樫村をちょっといたぶってやろうという計画を立てる




そして


実行する


樫村拉致



自分たちは仮面をかぶり



樫村には



目張りをし


手足をガムテープで拘束




水をかけ



ビリビリペンで刺激し



天突き体操をやらせる




よいしょー!の掛け声とともに




そして


ひとしきり


そうした後



その場に放置し



帰った4人。




しかし!



次の日



樫村は



手足をガムテープで拘束されたまま



静池で遺体で発見される




一体だれが?!




洋輔は他の3人を疑い・・




希一と和康は洋輔を疑う





犯人は一体誰なのか?






ひとり暮らしの洋輔の部屋での話し声



そこには意外な秘密が!!



読者側が想像する(私が)



洋輔の二重人格がやったこと?!



そんなことを大きく外していく



真実




美郷のストーカーと言われた男が・・


ジョージと呼ばれる


親を串刺しにした高校時代噂だった「串さしジョージ」だった?!




美郷とジョージの関係



そして



洋輔のすぐ上の兄「雅之」が池におぼれて死んだ



真実の陰にあった



偽りの親友の姿




真実はどこ?




最後の最後まで気をもむ結末。。




そして



最後に洋輔が迫られた究極の選択とは





人はこんなにも



人をかんたんに殺せるのか




読み応えのある1冊です




今がうまくいっていないと・・


過去の何かのせいにしたくなる・・


そういうことってあるのかもなぁ。。


















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小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~6時20分の肉じゃが」~母を亡くし心を病んだ碧に大樹の優しい料理が沁みる

2017-02-23 03:28:00 | 
小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~6時20分の肉じゃが」読み終わりました☆



読み終わった後



心がほんわりあったかくなる作品でした





大樹は祖母亡きあと


「小料理 ゆきうさぎ」を引き継ぎ開店させる。



大学時代から祖母の店を手伝い


料理の腕も磨いてきた大樹



祖母からの味をしっかり守る決意の元


「ゆきうさぎ」を再開させた。




ある日目の前で貧血で倒れた「碧」を



店で休ませる。




碧はずっと十分な食事が取れていなかった。




食べる「気力」を失っていたのだった。




しかし



大樹の料理で


久しぶりに



「食べたい」



という気持ちになる。



そして


口にした


ほうれん草のスープ☆



胃にやさしく沁み込んで・・



心も温まっていく



そして



大樹の食べっぷりにつられて



おにぎりも完食してしまうのだった





大樹から美味しい料理とともにもらった



あったかい気持ち



それが碧を元気づける



碧が心に負った傷・・



それは



母の死だった



そこから立ち直れず・・



食欲が失われていった。




碧はゆきうさぎの常連客の「玉木」の娘だと知る大樹




碧のことととともに



玉木の体調も心配する。




大学に通う碧は



美味しい料理を父にも食べさせようと



大樹の店「ゆきうさぎ」でアルバイトを初めながら



料理も習う。



自分のことに精一杯だった碧



大樹に元気づけられたことによって



父にも「元気になってもらいたい」と思うようになる




大樹から習ったゆきうさぎ特製の「肉じゃが」☆




久しぶりに父と娘2人でとる朝食




そこに並ぶ肉じゃが




美味しい料理と



大切な人との食事☆




優しい時間が流れる




料理は人を元気に!



そして



笑顔にしてくれる



そのことを実感した碧




大樹によって



そのことに気づいていく。




大樹の傍らで



働き食事することに喜びを感じる碧




そして・・



その気持ちがいつしか



恋に





ゆきうさぎが雑誌に載り・・



中傷され



傷ついた大樹に



碧が作る「いわし団子」の鍋



大樹を元気づけたい



その気持ちが


料理にとけていく




2人の間に流れる優しい時間




そして



料理の湯気が見えてきそう~♪





洋菓子「桜屋」の



父と息子「連」との確執



それは


店を・・


お互いを思うが故のすれ違いだった。





そして



ゆきうさぎにもたらされた



中傷の正体もまた・・



店を失った傷ついた心がそこに。。




店を存続させることの難しさ。



そのことをよく分かっている大樹




大樹の優しさが



周りも変えていく。




桜屋のプリンをゆきうさぎでも提供する☆



祖母の時代から受け継がれた



やさしさ☆



ゆきうさぎには



しっかり大樹がそれを受け継ぐ優しい空間が




桜屋のプリン食べていたいなぁ~♪




大樹の作る肉じゃがも♪




読めば



美味しい料理が食べられて



優しいときが流れていく





そして・・



一番気になるのは・・



大樹と碧のこれから



2人の恋はどうなっていくんだろ?




続きは「8月花火と氷いちご」で



あ~楽しみ
















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松岡圭祐「水鏡推理Ⅵ~クロノスタシス」~末席係員の瑞希が過労死に挑む!!~

2017-02-19 03:55:46 | 
松岡圭祐「水鏡推理Ⅵ~クロノスタシス」読み終わりました☆


このシリーズも6作目になりました。



毎回



瑞希の自分の「一般事務官」の立場を超えた


活躍ぶりがこの小説の読みどころになってます^^




組織の中の・・




一番末席の係員



今回は


そう自分を言い切る瑞希




だけど



末席だからこそ!



見えるものがある



末席だからこそ!



出来ることがある



瑞希はいつも前向きに


目の前の仕事を全力でこなしていく





そして



毎回「人の死なないミステリ」と謳っているこの小説だけど・・



「過労死」を取り上げています。



最初に出てくる



「本書は過労死について描いている。

その意味で「人の死なないミステリ」ではない

劣悪な職場環境による過労死が根絶されるよう強く願う」



という文章に著者の切なる願いが込められています。





今回瑞希が


研究公正推進室で任された仕事は



「過労死バイオマーカー」を承認するかどうかの調査




これによって


その人のストレス度を


PDG値として数字化し



そのボーダーラインを超えたものは



「過労」だと判断され



休養を促す。



それにより


職場での休みを取りやすくするというものだ。




瑞希は上司の「須藤」と共に



省庁で「過労」のため自殺したと思われる



財務省の吉岡について調べる。



吉岡のPDG値は



157・5以上が過労だとするところの



161・4で



過労だと判断される値だった。




その室長の「宮沢」の陰湿なパワハラ



それによってもストレスをため込んだということにふれ



吉岡はそれによっての自殺だったのだろか?



しかし


吉岡の陽気な性格



そして


婚約者の「菜々美」の存在




そこに引っかかりを覚える瑞希




菜々美のことを調べていくうちに・・




トラップにハマる瑞希。。





しかし・・



今までストレスをため込まないように



何事もホドホドに受け流していた須藤が



瑞希の一途さに動かされ・・



そして


瑞希のために


自分の身をなげうって


協力してくれる☆



そんな須藤に応えようと


瑞希も奮起する



そして



見つけた!




菜々美の正体とは



そして・・



吉岡は



生きていた?!




警視庁の矢田



研究者の菅野




みんなそれぞれに「過労」を抱えていた




公務員の現実!!




薄給で



過酷な労働を強いられ・・



苦しんでいる人たち





同僚を過労死で失った矢田が起こしてしまった過ちに



「すべての不幸を踏まえて未来は築かれます。

 理想の実現は案外近いかもしれません。」




妻のために過ちを犯した菅野に



「先生は過労死の危険から労働者を救おうとしたんです。

 悪い人のはずはありません。」




瑞希の言葉が



閉ざされた心を懐柔していく。。




そして


友の死を信じ込んでいた裕美に



クロノスタシスが起きていないことを



教え・・



自分と向き合わせる。



クロノスタシスとは


秒針付きの時計に目を移した時に


1秒以上止まって見える現象



これが起きない場合は


「統合失調症」を疑う




統合失調症になると



眼球の運動が極端に短くなるなるためにそうなるのだとか。







いろんな場所で働く人たち



その状況はなかなか変えることができない



だけど


少しずつ



諦めずに自分のできることをやっていけば



いつか未来につながっていく★




そう信じる瑞希




必ず苦しい中にも



「希望」があると教えてくれる。




そんな内容にいつも元気づけられます。




そして


いつもタイムリーな内容が盛り込まれている



松岡さんの先見の明にいつも感心させられます。




今回も


来週から始まる


「プレミアムフライデー」が盛り込まれていました。



これで


少しは働く人の癒しになればよいのですが・・



瑞希は


「平日の残業が増える」


と言ってましたが・・



果たして?




いつも一途な心が



人の心も変えていく



今回も瑞希に私も心動かされました





















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吉永南央「糸切り」~お草さんの人を思いやり踏み込み過ぎない人となりがじんわり沁み込む☆

2017-02-16 03:02:52 | 
吉永南央「糸切り」読み終わりました☆


これは「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズです。



珈琲と器の店「小蔵屋」を営む


70代のお草さん



親から引き継いだ雑貨店を今の店に改装



孫のような従業員の頼りになる「久実」


とともに店を切り盛りする。



試飲できるコーヒーコーナーはいつもにぎわっている。




季節に合わせた「器」のディスプレー



古いしっかりした造りの梁の見える店内




珈琲の香りで落ち着ける




そんな小蔵屋を経営するお草さんが



謎を解くシリーズ




今回の謎解きは



牡丹餅のように水たまりに落ちて濡れそぼったメモ



水でインクがにじみ・・



読めるのは



「帰っておいで」の文字だけ




お草さんが


見かけた後ろ姿の男性が落としたものだと見受けられる。




しかし・・



その後



お草さんは・・



スピードを出した車にぶつかりそうになり



転倒!!



そこからトラブルに巻き込まれていくのだった




その車の運転手「佐々木」




佐々木の言動が



久実やお草さんの気持ちを逆なでしていく。




一体この佐々木が語る話は本当なのか?




古い店が並ぶ「ヤナギ」



この改装の話が持ち上がり・・



その資金を佐々木を雇う



ジェイコブソンが出すという話



しかし


なにか裏がありそうな話に


お草さんは謎解きを始める。



「ヤナギ」の改装に


大家の水上手芸店「千景」の娘で建築家の「弓削」も絡んでくる。




長い年月を別々に過ごした母娘



その母娘に


お草は



自分が手放し・・



その後亡くなってしまった息子の「良一」



と自分の関係を重ねる。




お互い親子とわかっていながら



他人として振る舞う2人





しかし


千景も


弓削も


お互いを思う気持ちが



見え隠れする。




そして


佐々木と娘の関係もまた。。




親子と一言でいっても


いろんな形がある。



そして


見えているものが



全てではないということ。




「ヤナギ」に資金を出そうとしていた


ジェイコブソン



そのわけには・・


「ヤナギ」に隠された



宝があった




水上手芸店の千景の義母「幹子」



認知症の幹子が



「壁を壊すな」


という言葉の裏にあった



ヤナギの秘密




お草さんは



その謎を解く




血のつながらない幹子と千景




血のつながった千景と弓削





そして


他人なのに孫のようにお草を心配してくれる久実





お草さんの



優しく



でも踏み込み過ぎない思いやり




それが心に沁みます




辛いことを乗り越えてきたお草さんだから言えること





私利私欲から脱却すること・・



佐々木が選んだ道とは?!




佐々木をお草さんから学んだものが変えていく。。




「ヤナギ」の改装はどうなっていくのか?




千景と弓削は?





1枚の「帰っておいで」から始まった謎解き・・





心が温まるお草さんの謎解き




あなたも一緒にいかがですか










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