読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

折原一「黒い森」~激高でお粗末なツアー・・その行先は「死」?会えなくなった留美夫と樹里の再会の場所は樹海の中!!

2018-11-28 03:26:54 | 
折原一「黒い森」読み終わりました。


折原さんの作品は初めて読みました。


タイトルと装丁に惹かれて読んでみることに^^



この本の特徴は



裏と表と


どちらからでも好き方から読める。



「生存者」編と「殺人者」編に分かれていて


生存者側からみたものと


殺人者側からみたものでその内容の見え方が違ってくる☆



そして


真ん中に袋とじがあって



解決編になってる☆




この構成も心惹かれるよね~。




表と裏どちらから読んでもいいけど



必ず両方読んでから「解決編」を読むこと



・・と注意書きもされています。


まぁ当然だよね




恋人同士の「留美夫」と「樹里」


2人は周囲に反対され引き裂かれる。。



それを悲観した2人は死の道を選ぶ



そして・・



ある事件後会えなくなる2人




そんな時


留美夫から樹里へメールが届く


知らないアドレスからだったが


それを留美夫からだと信じる樹里



その内容は



「ミステリー・ツアーの目的地で待っいる。」



だった。


とにかくそれに参加すれば留美夫に会えると信じた樹里



2人の合言葉



「心中、おだやかではない」


・・を胸に☆



そして



2人の「嵌め絵パズル」を背負い☆




しかし・・



激高なわりにお粗末な内容のツアー



そこには特別な意味があった



添乗員から目的地は「樹海の中」だと聞かされる。




宿の主人からも止められる樹海への旅。。



それなのに



参加者はそれに素直に乗る。



なにか不思議に思いながらも



留美夫に会えることだけを楽しみに樹里は樹海へ足を踏み入れる



樹海で出会う



既に旅立った人たちの亡骸。。




ツアーを途中で断念するものは



置いていかざるを得ない。。




そう添乗員に言われていた。




脱落者が次々と。。



そして。。



樹里は樹海で何者かに命を狙われる?!




何とか生き延びて・・


たどり着いたところに・・


待っていたものは




生存者編と殺人者編どちらから読むかで



また視点が違ってくるので面白い♪



「留美夫」が「ロミオ」


「樹里」が「ジュリエット」


とかけてあるのもいい~



「心中、おだやかでない」の



「心中」と「死」の意味の「心中」をかけてあったり。



著者の遊び心も見えて楽しい



本当にこんなツアーがどこかで行われているとしたら



想像力を掻きたてられます。




留美夫と樹里は果たしてどうなるのか



先が知りたい方はこのツアーに参加してみてください!!












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伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」~母の厳しくて優しい言葉☆どん底から這い上がる勇気を手に入れたコウキは・・~

2018-11-26 02:58:27 | 
伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」読み終わりました。



伊吹さんの作品に魅せられて


コレも読んでみることに



大学時代に


巻島にプロデュースされ


「ネイチャリング・フォトグラファー」として


世界を写真を撮りながら探検する企画


「ネイチャリング・シリーズ」が


テレビで放映され人気を博した。




その


「タチバナ・コウキ」



の輝かしい20代前半



そして


巻島の負債をかぶり・・


どん底に落とされた


「立花 弘樹」の


カメラにカビを生やし・・


自分の人生も諦めてしまった今。




借金は返済し終わったが・・



自分が何をすればいいか?



気力が湧かない弘樹




母の入院していた病院で



母が勝手に弘樹の部屋から友達に持って来させた



銀色の箱・・



その中には「タチバナ・コウキ」の埋もれてしまった過去



・・・が入っていた。



それを母と同室の人の息子


「宮川」に馬鹿にされる




「バブルの時の人」



その言葉が胸を刺す




しかし・・



パチンコの景品のチョコを渡された母


母は息子に厳しい言葉を投げつける!



「クソ女々しい。情けない。泣くひまがあったら、しっかり働け!」



こんなものいらない!と。



追い打ちをかける母の言葉。。





しかし!


後日届く弘樹が母に渡したチョコの箱には・・



息子への詫びの言葉と同室の人にもらったクッキーがつめてあった。



母の愛



それに背中を押され


母と同室だった「宮川静枝」の写真を撮っった



それをきっかけに東京でやり直す決意をする



母が言ってくれた



「今はちょっとついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」



母だから言ってくれる厳しい言葉


母だから言ってくれる優しい言葉


母の愛は大きい



その後


宮川良治に再会



会社を退職し、妻と離婚した宮川と


「コウキ」は



写真を撮る仕事を始める。



シェアハウスの住人「瀬戸寛子」も



コウキの仕事を「ヘアメイクアーティスト」として手伝う。



寛子もまたそれをきっかけに行き詰っていた人生を見直す




最悪の出会いをしたコウキと宮川



しかし!



最強のコンビになって行く。




人生は分からない。



上手くいっている時は


コレがずっと続くと錯覚してしまう。



天狗になり人の気持ちも考えない言動をしてしまう。




でも


人は反省し


またやり直すこともできる



そんな風に前向きに考えられるようになる作品だと思いました。




「今はちょっと、ついてないだけ」



人の人生にはそういう時が必ずある。



でもそれを乗り越えた後には・・



必ず



ハッピーなイヤーが来る



結局は


いいことも悪いことも



自分の意識次第だってこと。




自分の人生は自分で切り開いていくしかないもんね!





勇気をもらった



伊吹さんの作品もっと読んでみたくなりました









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小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~母と娘のちらし寿司」~大樹と碧の関係に新たな展開が!大樹の嫉妬?~

2018-11-24 02:59:47 | 
小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~母と娘のちらし寿司」読み終わりました。


このシリーズの新作をいつも楽しみにしていました♪



なのでワクワクしながら読み始めたよ~。




お互いの「好き」の気持ちを確認した



大樹と碧



2人はめでたくカップルに


だけど


恋愛に奥手な2人はまだ周囲にそれを気付かれることが


恥ずかしいと思う。



なので当分は秘密ということに



しかし・・


2人は隠してるつもりでも


周囲にはちゃんと気づいてる人たちが



そこが2人の微笑ましいところなんだけど



そんな


彼氏と彼女になった2人に



新たな試練が!!



碧に好意を寄せている都築と碧が「くろおや」でデート?



それを商店街の会長に目撃され・・


それを会長が大樹に話す。



母と同じ教師を目指す碧と


母の元教え子の都築


2人には共通の話題が多く


碧の就職の相談にも乗っている。



そんな2人をゆきうさぎでも見る大樹



大樹の心に芽生える・・




嫉妬の炎




大樹も碧も思ったことを心に秘めるタイプ



似たもの同士の2人だと分かってる大樹



碧に自分の気持ちをぶつけてみる



そして


気付く



碧にも同じような気持ちになることがあるんだと



2人のゆっくり~とした恋


だけど着実に分かり合っていく



そんな2人をますます応援したくなりました



碧の急病


それによって訪れるピンチ!



でもどんな困難も乗り越えていける



強い絆



それを感じます



ゆきうさぎに新たに「零一」という心強い料理人も加わり



ゆきうさぎにも変化が



これからの小料理屋「ゆきうさぎ」


そして


大樹と碧の恋のゆくへからも目が離せません




碧の母が作ってくれたちらし寿司を


大樹と碧が作る




温かい気持ちになったなぁ



このちらし寿司のレシピも巻末に載っているので


是非作ってみたいと思います


次回も楽しみだなぁ~









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伊吹有喜「天の花~なでしこ物語」~耀子の心の中の立海まで受け入れる龍治の大きな愛☆耀子の決断!

2018-11-19 02:34:49 | 
伊吹有喜「天の花~なでしこ物語」読み終わりました。


これの前に


「地の星」を読んで分からなかったことが


これを読んで「なるほど!」と納得できた。



「地の星」の最後に出てくる


立海と耀子との絡みがこれでわかった。



「僕はヨウヨのものだったよ。」



という立海の言葉も。




地の星では耀子がずっと守られていた夫の龍治から


自立して自分の足で歩き始める。



今までの耀子の自分に対する評価の低さ。。



それはこういうことだったのか!



そう納得した。




最初の「なでしこ物語」を読んでいないので



耀子が母にされたことは詳しくは分からないけど



この「天の花」を読んで



大体の想像がついた。




耀子が「遠藤家」に仕える祖父とともに



常夏荘に来た理由




耀子の父が「山で死んだ」真相




祖父が耀子の母を耀子から遠ざけた理由



そして


それを知っている遠藤家のおあんさん「照子」



そしてそこに仕える鶴子や千恵



みんなが耀子のことを大切に思っていること




耀子が小4で出会った立海に恋する



そして



中2で再会



そして



常夏荘に戻ってきた龍治と初めて会う耀子




龍治の祖父「親父様」の龍巳が



愛人に産ませた子供「立海」




立海のことを



「おじさん」と呼ぶ龍治



立海が「お妾の子」となじられたことに傷つく



「龍の字がつかないのは妾の子だから」



そう言われる立海



しかし


龍治はそんな立海に



「海に立つ者とは、つまり龍の中の龍さ」


という。




耀子・立海・龍治そこから始まる3人が合わさる歯車



しかし!




耀子と探しに行った



「天の花」なでしこ



そこで2人は「天国」を体験する



しかし



その後で・・


2人は引き裂かれることに




昭和が平成になるころ・・



龍治と耀子は結婚する



耀子は立海が稚児祭で着ていた紫の着物を着て



心には「立海」



体は龍治の元へ・・



それでいいと龍治は受け止める



大きな愛



しかし



悲しい愛




「みそらの花を星と言い、地上の星を花と言う」




星と花は同じで咲く場所が違うだけ。



姿は違っても光はいつもぼくらとともにある。




立海と耀子



2人の物語はまだ終わらない。





照子と龍治の屈折した親子関係



そして



耀子と母の血縁がもたらす因果




その家に生まれたことで決まる運命



愛情だけではつながれない・・



なでしこの鎖。。





耀子と立海の見た景色に



私も想像して思わず「わ~っ!」と言ってしまった(^^;)



天国みたいな?なでしこが一面に咲く所



匂いが空気感も伝わってきて



実際にそこに立ってる気した



実際には高所恐怖症だから無理なんだけど~!




これから龍治と耀子



そして


「リュウカ君」と「ヨウヨ」の関係はどうなっていくんだろ?



まだまだ続くよね?



気になる~








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伊吹有喜「地の星~なでしこ物語」~自分は何もできないと思っていた耀子が咲かせた地の星~

2018-11-17 03:28:48 | 
伊吹有喜「地の星~なでしこ物語」読み終わりました。



コレはシリーズのようで


最初の「なでしこ物語」はまだ読んでいません。


図書館で見つけて


これと「天の花」を借りてきました。



伊吹さんの「ミッドナイト・バス」を前回読んで


初めて読んだ伊吹さんの作品に惹かれたので


今回はこれを読んでみることにしました。



本の初めに相関図があったので


「なでしこ物語」を読んでいなくても大体のことは読めば分かります。


なんか複雑なんだろうなってことも^^



物語は


18歳で峰生という集落の銘家「遠藤」に嫁ぎ


10年経った耀子の今から始まる。


「遠藤」は多大な富を得てそれを集落に惜しみなく投じ


地元に貢献してきた。


遠藤本家の邸宅「常夏荘」の女主人を


「おあんさん」と呼ぶ。



そして耀子は今その「おあんさん」と呼ばれる立場だ。



しかし


耀子はそのように呼ばれることに抵抗を感じていた。



それは


自分はそう呼ばれるにふさわしくないと思っていたから。



遠藤家の今の内情は火の車



耀子の夫「龍治」は



広大なこの邸宅を売ろうと考えていた




しかし



娘の「瀬里」の喘息を直したこの環境




そして



何より長年受け継がれた



ここは祖父が使えていて


幼少期の耀子の思い出がいっぱい詰まった場所でもある



なんとかここを残したいと考える耀子





パートで勤めていた



隣の集落「峰前」のスーパー



そこに店長としてやってきた


親戚の「由香里」



由香里は昔から耀子のことを嫌っていた



そんな由香里と耀子が力を合わせることになる。



閉店させるために来た由香里



しかし


耀子はそこを失くしたくないと思う



「どうして」ではなく



「どうしたら」いいのかを考える




そのことを由香里が教えてくれる☆




由香里のことを誤解していた耀子



由香里もまた


耀子のことを誤解していた



何もできない自分。。



そう思ってい耀子だった



しかし!



危機がチャンスに変わる




スーパーで働く人たちから見られていた自分




でもその見られ方を変えた耀子




自分を変えるには自分が何とかするしかない。




そして




協力をしてくれる仲間たち




常夏荘で以前働いていた千恵




スーパーで働く口は悪いけど気取らない「チョコ」



大人しいけどちゃんと自分を持ってる「天香」



耀子は変わる☆



そして



地に星を咲かせる




人の気持ちを動かすには自分が変わらなければならないということ




それを教えてくれた気がします。





古いものはいつかはなくなる。。



だけど



その良いところを残しつつ変えていく



人の知恵がつながって今を作っているんだと思った。




耀子と夫「龍治」


そして


耀子と「リュウカ君」



この関係はどうなっていくんだろう?




耀子とリュウカ君の間に何があったのか?




「僕はヨウヨのものだったよ」



という



リュウカ君こと「立海」の言葉



気になるなぁ~。



常夏荘に一面に咲き誇る「なでしこの花」



それには二人のヒミツが










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