読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

竹内真「だがしょ屋ペーパーバック物語」~駄菓子と古本屋が一緒になっただがしょ屋。そこは厳しくも優しいヤマトおばあさんと亡き主人の愛の店

2020-01-30 03:05:10 | 
竹内真「だがしょ屋ペーパーバック物語」読み終わりました。


いきなりの


威勢のいい元気なおばあちゃんの登場で始まるこのお話


物語の展開が


どんどんこのおばあちゃん「ヤマト」さんの印象を変えていく



タダの口うるさいおばあさんだと思っていたのが・・


なんて愛情深い人


そう変わっていくのだ。



祥介はダンプの運ちゃんに


ヤマトおばあさんが怒鳴っているところを見かける。


そして


そのおばあさんに加勢する柔道着の若者たち


そして警察官



このおばあさんのただならぬ存在感に圧倒される!



そして


「だがしょ屋」の店主だと知り


だがしょ屋とは何??


そう興味を持つ



そこへ行くと


駄菓子と古本屋が一緒になった店だった。


それで


「だがしょ屋」なるほど~。



ヤマトさんから


ダンプの運ちゃんとのその後を聞く祥介


運ちゃんに赤毛のアンを読ませ


薔薇の花を贈らせるまでに手なずけたヤマトさん



ヤマトさんに祥介もハマっていく


そして


祥介の彼女「鈴」も


舞台女優の鈴のチケットを売ったことで


ホストをクビになった祥介



新しい仕事も紹介してもらう



だがしょ屋に来る常連


通信高校で勉強中のレイ



その子には


ヤマトさんの亡き夫「何太郎(かたろう)」とつながりが



ヤマトさんの作る手作りラムネ



それが何太郎とレイを繋げていた



いつもサバサバしたヤマトさんが


何太郎さんのこととなると「女」になる


そして


ヤマトさんを不安にさせないための


何太郎さんのヤマトさんへの愛情



それを


祥介や鈴も知っていくことになる。



鈴のマンションの「女の泣き声」


その謎を解くヤマトさんは安愚楽探偵のようだった



歳を重ね


いろんな経験を積んで


今もなお輝く女性ヤマトさん



こういう女性になりたいなぁ~。


そう憧れてしまう



まぁ絶対無理なんだけど



駄菓子を買い


ヤマトさんが出してくれるお茶を飲みながら


駄菓子を食べお話する。



だがしょ屋いいなぁ



ヤマトさんは私にはどんな本を勧めてくれるんだろう



フエガム懐かしかったぁ~。


買いに行こうかな







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田中静人「オタクと家電はつかいよう」~笑顔の無い電器店の社長「宮田」が傷ついた美優をストーカーから守り笑顔にしていく

2020-01-26 02:24:18 | 
田中静人「オタクと家電はつかいよう」読み終わりました。


タイトルに惹かれて読んでみることに。


笑顔を失くした美優が


ミヤタ電器店の広告



「うちの社長は笑いません。ですが、お客さまの笑顔のため努力しています」


に興味を持った。


そして


そこで働くことになる。



社長の宮田は


笑う事ができない。


それは生まれ持ったものだった。



感情を表す事ができず


人の感情にも疎い宮田



でも家電に関しては


臭いでお客さんの求める物が分かったり



「なんでも対応」では


家電の困ったことを見抜いていく



働き口を探していた美優は


ミヤタ電器店で働くことになる。



そして


なんでも対応で宮田とタッグを組み



お客様の「困った」を解決する



電器に詳しい宮田


そして


宮田に欠けている


「人の感情を読み取る事」


それに関して長けている


美優



お互いを補い合い



お客様を笑顔にする




新品のルータをほしがる豊



空気清浄機の説明を拒む結菜



同じ使い方をしているのに


スマホのバッテリーの減り具合が極端に違う


沙也香と聖子



食洗器の轟音が盛り塩で直ったという佳乃




それぞれの事情に美優は気づいていく


そして宮田と共に解決へ



美優がストーカーされていた?!



そのストーカーから美優を守る宮田



美優がストーカーされてしまった理由



そこには


今も引きずる美優の心の傷があった



そして


宮田は


人殺し



2人の過去が露わになった時・・



2人の距離は縮まり


そして


宮田によって美優は笑顔になっていく



コレを読めば


家電に詳しくなり家電が欲しくなっちゃう


そして


人心の傷はなかなか読み取るのは難しい。。


だけど


そのために努力することはできるんだなぁ。


そんなことを思った。


ちょっと目線が変わる



そのきっかけになってくれる1冊だと思います









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是枝裕和「万引き家族」~血のつながらない者同士が老女の年金と万引きで暮らす。そこには血のつながりより強い絆があった☆~

2020-01-24 02:24:34 | 
是枝裕和「万引き家族」読み終わりました。


この作品は映画化もされ

高い評価を得たことは知っていました。


映画は見ていないけど興味はあったので

小説を図書館で見つけて読んでみることに。


とても読みやすい文章

だけど

中身はとても奥深いものでした。



老女「初枝」一人分の年金と


万引きで生計を立てていた


血のつながらない者たち



父親担当の「治」


母親担当の「信代」


10歳の息子担当の「祥太」


初枝の孫担当の「亜紀」


そして


治が連れてきた「凜」


凜は祥太の妹担当



そんな偽家族たちは


それぞれいろんな事情を抱えていた



血のつながった家族に虐げられた者たち


6人で暮らすその家が


それぞれにとって


かけがえのない憩いの場だった。



万引きは犯罪


いくら親に虐待を受けていても


子供を勝手に連れてくるのは誘拐



世間からは後ろ指をさされる者たち




だけど


誰にも認められなくても


その者たちにとっては


それが「家族」だった。



家族全員で行く


海での1日



それは


それぞれにとって宝物になる



他人からは分からないその人の気持ち


それを誰もが抱えて生きている。



正しいことってなんだろう?


幸せってなんだろう?


家族ってなんだろう?



そんなことを考えさせられる作品でした












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小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~風花舞う日にみぞれ鍋」~大樹の碧に対する愛が大放出?!甘い台詞に碧は照れ**~

2020-01-23 02:53:43 | 
小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~風花舞う日にみぞれ鍋」読み終わりました。


このシリーズも早9作目


恋愛に奥手だった小料理屋の若き店主「大樹」


そして


母の死で栄養失調で行き倒れになる「碧」は


大樹に助けられたことで


ゆきうさぎで働きながら料理を覚え


生きる力と大樹への愛が生まれる


大樹もまた


碧への愛がどんどん深まっていく。



でも2人は


恋愛初心者のため


なかなか相手にその感情を伝えることができなかった。



そのため


亀のような歩みで


すこーしづつ愛を確かめ合う


そこで起こる行き違い。。


でも


2人なりのペースで愛を育み


やっと恋人として付き合うことになる。



しかし


相変わらず言葉での愛情表現が苦手だった2人



が!


今回


大樹が急激に


碧に多大な愛情表現をする



しかも


人前で



碧の親友の玲沙とことみ


2人がゆきうさぎに来た時に


ことみが大樹の言った言葉に


「玉ちゃんの彼氏じゃなかったらときめいてたかも」


そういったことみ


それに対して碧は


「雪村さんはだめだからね。

 ことみ、美人で可愛い上に頭もいいからモテるんだもん。

 ライバルになったら絶対かなわないよ!」



と焦りまくる。



そこを大樹は


「そういうところはタマらしいな」


そして続けて



「沢渡さんはたしかに男にもてるだろうとは思うけど。

 俺が好きなのはタマだけなんだけどな」



おぉ~!


言った!


「ゆ、雪村さん。人前でそんな」


そう照れまくる碧



ここは読みどころですよ



そこまで大樹に言わせる碧への愛情



それはやっぱり


じっくりと愛を育んできて


思わず出てしまった台詞だったんだろうなぁ~



碧もまた大樹に対して


好きという気持ちを思わず表してしまう



「揚げ物をする雪村さんに見とれてました」


なんて



大樹の両親に会い歓迎される碧


そして


厳しい大樹の祖母「葉月」に作る碧のみぞれ鍋


それによって葉月にも認められる



碧が教師の道を歩み出し


ゆきうさぎでの仕事は出来なくなっても


きっと2人は今以上に絆は強くなって行くに違いない



そう思える今回の作品でした。



大樹と碧の強い愛で


碧への思いを諦めることになる青年のためにも


2人には幸せになってもらわなくっちゃね



ここに登場する人たちは


みんなまっすぐで悪意が無い


だから読んでいてもすごく気持ちがイイ



そういう作品ってなかなかないですよね。


これはやっぱり小湊さんのお人柄なんでしょうね。


次回作も楽しみにしています


大樹と碧どうなっていくんだろう








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森沢明夫「失恋バスは謎だらけ」~添乗員「龍太郎」とカウンセラー「小雪」の仲を取り持つ個性派の乗客たち?!~

2020-01-19 02:17:24 | 
森沢明夫「失恋バスは謎だらけ」読み終わりました。



一時はこのバスツアーどうなっていくんだろう?


そう懸念していたけど

それは杞憂に終わりました^^


結末を言ってしまっていいかどうかわからないけど


最後はみんな



ハッピー



まぁ森沢さんの作品はいつもそうなんだけどね




「失恋バスツアー」を企画した龍太郎


この企画が大当たり


テレビでも取り上げられ

これに参加したいという人が殺到するほど。


でも


人数は少数に限定される。



そのため社長自らが人選し


選ばれた個性派ぞろいの乗客たち



何度もツアーをこなしている龍太郎



そして



カウンセラーの小雪



運転手のヤンキー上がりのまどか



失恋した傷心の乗客たちを乗せ


失恋ソングが流れる車内



より傷心をえぐり


落ちるとこまでとことん落とす!



そして


帰りはそこから浮上して元気になるツアー




そうなる


はずだった。



しかし!


今回のツアーに限り


龍太郎の思惑通りに事は進まなかった



ツアーに出る前に


付き合っていた小雪に振られてしまう龍太郎


龍太郎自身が


傷心のツアーになってしまう



そして


霊媒師の装いの「天道」は


いきなり


バスに悪霊が要ると言い出す!!



中国人の怪しい社長「陳さん」


風変わりな白髪頭の50歳の「教授」


大きな声で変なテンションの「るいるい」


女子大生で清楚な「桜子」


ロッカーを目指している「ジャック」


73歳と高齢の「サブロー」


リストカットの後がある危ない「桃香」



個性派の傷心たちが


このバスに立ちはだかる苦境を


協力して


龍太郎と小雪の仲を取り持つことになる



大変なツアーになると予想されたが



最終的には


龍太郎に




最高の幸福をもたらすことになる




龍太郎の小雪に言ってしまった何気ない一言


でも


それは小雪にとって


心を閉ざしてしまう


悲しい言葉だった



小雪に言えずにいた

自分の過去



誤解されると思って隠していた秘密



それが龍太郎の首を絞めてしまうことになるとは



小雪が龍太郎に話そうとして言えなかった事



それを


乗客たちは知り


龍太郎と小雪の仲を取り持とうとする



食欲が無く


お酒を飲まずレモンのタブレットばかり口にする小雪



足元の悪い場所に行こうとしない小雪



そんな小雪の行動に


気づかない龍太郎は


なんて



鈍感



そう読者も思ってしまうほど。。




失恋バスツアーが


いつの間にか


龍太郎と小雪の仲を復活させるツアーになっていく




個性派ぞろいの乗客たち


実は


それぞれに事情があり


「失恋」した者ばかりではなかった



謎の多い乗客の


隠された事情



最後の最後まで気がぬkない展開!!




森沢さんの作品を読んでいる人は



コレを読むとお馴染みの人たちの登場にテンションが上がる



「ヒカルの卵」の大吉とムーさん


そして


「エミリの小さな包丁」に登場するあの風鈴の音



うわぁ~



人は物で幸福を感じるのではなく


それを得たことで味わう


気持ちを味わいたいがために


それを欲しがる


あ~なるほどなぁ。



そう納得してしまう。



森沢さんは幸せ上手だわぁ


今回の作品もたくさんの幸福感に満たされました。


ありがとうございます



私もこんなツアーなら行って見たいなぁ~







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