読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

坂木司の「動物園の鳥」ひきこもり探偵の巣立ち☆「絶対」の関係になる坂木と鳥井♪

2013-05-30 02:37:15 | 
えtあtあk




坂木司「動物園の鳥」読み終わりました☆



「青空の卵」「仔羊の巣」に続く、




ひきこもり探偵シリーズ第三弾!完結編





坂木と鳥井の関係が変わっていく







坂木司作品に取り付かれて、




夢中でいろいろ読んできました。




この、


「ひきこもり探偵シリーズ」は特に読み応えのあるものでした




坂木さんの作品は、



読んでると心が洗われていくような感覚になります




そして、


時に、



「痛いとこ突かれちゃったなぁ」って気持ちにもなる





ひきこもり探偵シリーズ、



坂木と鳥井の関係は中2から始まる。




鳥井は「我が道」を貫く周りに流されない、



そんな雰囲気の少年だった。



そんな鳥井が気に入らなかった生徒は、


鳥井をいじめの標的にする。


その波紋は・・


やがてクラス全体に広がっていく。



そんな中に居た坂木。



鳥井が木になる存在だったものの・・



そこから助け出す勇気がなかった。



が・・



鳥井をこのままにしておけないと思った坂木は、



あるとき勇気を振り絞り、



声を上げる。



そして、


弱ってる鳥井につけ込む形で(本人の弁)友だちになる。





どんなことがあっても鳥井を守ると決めた坂木





そのときからずっと・・



大人になってもその関係は変わらなかった。




その中学のいじめがきっかけで、



他人と、


そして、


社会と関わることから逃げてしまった鳥井。



大人になった今でも、


自分の檻から出られないで居た。



家でできるコンピュータープログラマーの仕事をしながら、



買い物はもっぱらネットの通販で済ませる。




そんな鳥井と社会の窓口になっているのが、



坂木の役目だ。



坂木は鳥井のために、


時間に融通の利く外資系保険会社に就職。



平日に時間の取れる坂木は、


平日すいているスーパーに鳥井を誘い、


週に一度は一緒に買い物に行く。




それが唯一鳥井が外の空気を吸う時間になっている





坂木が知り合う人たちの悩みを、



鳥井に会わせることでその悩みや謎を、




鳥井に解いてもらう☆




それが、


ひきこもり探偵に持ち込まれる、



依頼になる♪




坂木を通じて他人との関わりを持つ鳥井。




類まれなる観察力☆洞察力☆




これで、


一見解決不能に思える謎の真相に迫っていく




そこが、



鳥井と坂木の関係とともにこの話の読みどころになっている





今回の第三弾は、



動物園に置き去りにされている虐待されたらしき野良猫たち




一体誰が?



何のためにしていることなのか?




動物園でボランティアとして働く安次郎。



坂木の顧客でもありかなり年上の友人でもある、


木村栄三郎の友人である安次郎から持ち込まれた謎に、


鳥井と坂木は挑む。



動物園に調査に通う坂木。



そこで、



二度と顔を見るのも嫌だと思っていた人物に遭遇してしまう




それは、



中学時代鳥井をいじめた張本人である・・




谷越だった





スーツを着て動物園に着ていた谷越。




彼はなぜココに




そんな疑問もさることながら・・



坂木は、


絶対に!




谷越と鳥井を会わせてはならないと思った





しかし・・



事件解決のため動物園に来ていた鳥井は、




谷越に会ってしまう





だが、


坂木の予想に反して、


鳥井は冷静だった。




坂木はそんな鳥井に今までとは明らかに変わった・・




鳥井を見る





事件は・・



意外な真相を坂木や鳥井に見せていく。。




いじめていた谷越がしたこととは?




中学時代のいじめの陰に潜む・・




谷越の心理





鳥井はそれに迫っていく






そんな成長した鳥井を嬉しく思いながら・・



どこかで寂しさを覚える坂木。





そんな坂木の心の端っこをつまんで・・




坂木に突きつけてくる!




その役目をあえてかってでたのが、



同級生で警察官の滝本




滝本は、



自分のことも含めて、



こう坂木に言う。





「坂木『永遠』なんてないんだ。

俺たちはいつか必ずひとりになる。


人の心は悲しいほど自由だから、


いつも流れにまかせて方向を変える」






そういわれて愕然とする坂木に続けてこういう。





「『永遠』はなくても『絶対』はあるのかもしれない。


お前と鳥井を見てると、たまにそう思うよ。」






と。




「永遠」と「絶対」の違い・・



その差はなんだろう?



坂木は考える。




滝本もまた自分に言い聞かせていたのかもしれない。




何かから巣立つために。





坂木は鳥井を思う。



言ってくれた滝本を思う。



そして、



自分自身を見つめる。





坂木が出した答えとは




坂木と鳥井。



その関係が形を変えるとき






人は何かを救い、



何かに救われる




そして、


何かの役に立つことで、



自分の存在価値を見出せる




人は弱くて・・



ちっぽけで・・



でも、


何かの役に立てる自分がいることで、




勇気や希望が持てる





そんなことを考えさせられた、



今回のひきこもり探偵完結編☆




あなたも坂木と鳥井の巣立ち見届けてみませんか

















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松岡圭祐「万能鑑定士Qの推理劇Ⅲ」莉子が真摯に解く謎☆

2013-05-22 02:11:02 | 



松岡圭祐「万能鑑定士Qの推理劇Ⅲ」読み終わりました☆



今回は読むのに時間がかかってしまった




個人的な理由でなかなか読書する時間が取れなくて。。




このシリーズは文庫でしかも厚みもそれほどないので、


早ければいつもは3~4日あれば読み終わってしまうことも。




ところが今回は、



2週間以上もかかってしまった





そんなわけでココに感想を書くのもひさびさになっちゃった




まぁ・・



このブログは自己満足で書いてるだけだし、



見てる人もほとんどいないといってもいいのかもしれないしね





では、


早速作品の話を




この「万能鑑定士Q」は大人気のシリーズ☆



私はモチロン全部読んでいます。





ここのところ短編が多かったけど、



ひさびさに読み応えのある謎解きの今回のシリーズ





このシリーズの魅力はなんと言っても、





知恵がついて人の死なないミステリ





本当にコレを読んだ後は、



自分が賢くなった錯覚に陥ります!笑



いや、


ホントに知らなかったことが解るってことはうれしい






そして、



今回の謎。





莉子は警察からも目をつけられている「雁作者A十七号」の正体を突き止める




しかし、



莉子は通報することはしなかった。



この、


雁作者A十七号の人柄を見抜き、



本当の悪党ではない。



自分の力で何とか、



贋作から足を洗い、




全うな仕事について欲しいと願ったからだった





雁作者A十七号こと、




錦織英樹だけじゃなく、



その婚約者である牧瀬英玲梨(えれな)のためにも





仕事を斡旋する約束する代わりに、



もう贋作はしないと約束させる。





しかし、


その約束が・・



錦織を事件に巻き込んでいく。





錦織宛に届いたある一通の手紙。




資産家の代理人からの手紙で、錦織の贋作の腕を見込んでのものだった。



その内容とは、


資産家の周正天が所有する美術館に展示する彫刻・デザインなどを任せられるスタッフを選出する。



その1名を決めるツアーに参加しないか?



というもの。



それに選ばれれば、



周正天の力で、



今までの罪をキレイにし


おまけに莫大な報酬が得られる☆



そのようなおいしい話だった。




錦織も英玲梨も信じられなかったが・・



莉子の「仕事斡旋」という話がコレではないか?



そんな勝手な思い込みで、



このツアーに参加することに決める。




錦織は英玲梨のためにも贋作から足を洗い、



新たな出発をするために挑戦しようと考えた。







が!!



このツアーが実は偽物だったのだ。




錦織を含めた8人の雁作者が集められ、



偽物ツアーと知らずに参加するのであった。





航空図が配られ、


地図係がじゃんけんで決められる。


地図係になった錦織がランダムに航空図上の国を選び、


そこへ行き、



その国で支持された有名人の頭像を作り、



周正天の採点により、



最下位の者はそこで失格。




そういう厳しいルールだあった。




しかも、


そのツアーに参加するに当たり、


外部との接触や連絡は一切してはならない!!



携帯もお金も取り上げられた。




錦織は英玲梨に連絡することも許されず、


行き先を告げることも出来ずに出発する。



錦織と連絡のつかなくなった英玲梨は心配し、


莉子に相談。



莉子の斡旋だと思っていた今回のツアーが、


そうではないことを知る。




莉子はその話を聞き、


そのツアーの一行を追跡することを決める。



英玲梨も同行することになる。



自分の感情をコントロールできない英玲梨を、



ちょっと怖いと感じていた莉子。



しかし、


一緒に行動してるうちに、


英玲梨は昔の自分と煮ていることに気づく。




莉子はそんな英玲梨の少しでも力になりたいと、


必死で謎を解くために奮闘する。




そんな莉子の姿に、


英玲梨も感動する。




そんな二人の絆は旅を続けるごとに強くなる。





このツアーの目的は



錦織は無事に帰るのか?



黒幕は一体誰なのか?





莉子の、





謎と真摯に向き合う姿勢が真相を解明する





今回の事件でまた莉子は一回り大きくなる






私的には、


今回の事件に、



小笠原君の登場がなかったのがちょっとザンネン




莉子と小笠原君の恋愛事情




そこが楽しみだったんだけど




まぁ・・



それは次回ってことで




松岡さんお願いしますね
















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