重松清「カシオペアの丘で(下)」読み終わりました☆
あ~
幼馴染みっていいなぁ
ホントにそう思いました。
私には
故郷がない!
だから
そういう幼馴染みっていないから
余計にそう思うのかも
上でのストーリーをざっと・・
カシオペアの丘で
「いつかここに遊園地を作ろう!」
そう誓い合った
小4だった
トシ・シュン・ユウちゃん・ミッチョ。
しかし!
小5のとき
トシがシュンの目の前で崖から落ち
下半身不随に。
そのときに
トシから言われたシュンの祖父がしてきたこと。
それは
トシとシュンが生まれる前に起こった
炭鉱の火災事故
その火災を鎮めるために
シュンの祖父が下した判断で
トシの父は死んだ。
その時
母のお腹にいたのがトシだった。
初めて聞くことに
信じられないシュン。
しかし
その後
それが事実だとわかる。
シュンはトシと顔を合すことができず
北都の街を去った。
そこから29年
トシとシュンは音信不通であった。
しかし
「カシオペアの丘」の園長になったトシ
そして
トシの奥さんになったミッチョ
と再会することになる。
そのきっかけは
カシオペアの丘に来たことがあった
真由ちゃん
その子が殺されてしまった
そして
真由ちゃんのお気に入りだった「カシオペアの丘」
それがテレビで報道され・・
そして
シュンが余命を宣告された癌
そして
ユウちゃんとの再会
そして・・
真由ちゃんのお父さんである
川原さんとの関わり。
それが
今まで
故郷の北都には帰らない!
そう決めて
「倉田」の姓を捨て
奥さんの恵理の姓「柴田」になった
そんなシュンの心が
変わっていく。
そして
下では
29年ぶりの
トシとの再会を果たす。
トシは
そっけなく・・
あのころと変わらず
シュンを迎える。
ミッチョとシュン
この2人は
東京で大学が同じ
そして
男女の仲だった。
北都にシュンがきて
そんな事実が
トシと恵理にもわかってしまう。
トシと恵理の心の葛藤。。
そして
生まれなかった命。。
シュンが死へ向かうとき・・
トシへのシュンの気持ち
トシのシュンへの気持ち
ミッチョの・・
恵理の・・
川原の・・
そんなシュンに関わった人たちの気持ちが
放たれて。。
そして
許されていく。
許されるということは・・自分が自分を許すということ
シュンの祖父
倉田千太郎。。
その人もまた
許されたい・・
そう思っていたのだろう。
千太郎が建てた北都観音の本当の理由がそこに
シュンが確実に死に向かっていくとき・・
幼馴染みたちは
自分のできること
それを果たしていく。
シュンは言う
星は昼間は見えないけどちゃんとそこにある
シュンがいなくなっても
なくなるのではなく
そこに
ずっといる
みんながそんな風に思った。
ミッチョは思う。
傷つけて、傷つけられて、悲しい思いをさせて、悲しい思いをさせられて、
だからひとは遠い昔から星の物語を語ってきたのだ。
ひとを一度も傷つけることなく、誰かに悲しい思いをさせることのない人生は、
この世にあるのだろうか。
誰からも傷つけられたことがなく、悲しい思いを一度もしたことがない人生はー
よかったね、とは思うけど、幸せだったね、といえるのかどうか、わからない。
そうミッチョは思う。
シュンは幸せだった。
ミッチョもシュンに会えて幸せだった。
トシも・・
ユウちゃんも・・。
幼馴染みの
くっつきすぎない距離感
それがまたいい
こういう関係って・・
大人になってからの付き合いでは
できないよねぇ。。。
そんな4人をうらやましいと思う。
シュンの最後の時。。
これを読んだ時
あなたも
きっと
大事な何かがわかると思います
昼間の空を見て
星を思う~